企業が考えるソーシャルメディアの今後の利用意向、伸びを見せたのは…

2011/01/25 06:56


ソーシャルメディアNTTレゾナントとループス・コミュニケーションズは2011年1月20日、企業におけるソーシャルメディアの活用状況に関する調査結果を発表した。それによると「ツイッターの企業アカウントを保有し、通常業務でツイッターを運用する立場にある担当者」から成る調査母体においては、今後積極的に活用したいソーシャルメディアとしてツイッター、次いでブログが上位に挙げられていた。4か月前の同様の調査と比べると、ツイッター・Facebookが増加し、ブログ・YouTube・mixi・Ustreamが減少傾向にあるのが確認できる(【発表リリース】)。



今調査は2010年11月11日から15日にかけて、ツイッターの企業アカウントを保有し、通常業務でツイッターを運用する立場にある企業担当者を対象に、インターネット経由で行われたもの。有効回答数は480人。回答担当者の企業規模は10人未満34.2%・10人-100人未満20.8%・100人-1000人未満26.9%・1000人以上18.1%。対象顧客は消費者メインが64.0%・企業や官公庁メインが23.5%・双方が12.5%。

先に【企業のソーシャルメディア利用目的は「企業全体のブランディング」「広報活動」がメイン】で示したように、「ツイッターのアカウントを保有して運用している」今件調査母体において、併用する形で他のソーシャルメディアを使っている割合は次の通り。ブログが多く、YouTubeやmixiなどが続いている(もちろんツイッターは100%である)。

↑ ツイッター企業アカウント保有の企業担当者における、他のソーシャルメディア活用傾向
↑ ツイッター企業アカウント保有の企業担当者における、他のソーシャルメディア活用傾向(再録)

そこでこれまで・現在では無く、「今後積極的に活用したいソーシャルメディア」について聞いたところ、当然ながらツイッターがトップ、ブログが次点となった。

↑ 今後積極活用したいソーシャルメディア(複数回答)
↑ 今後積極活用したいソーシャルメディア(複数回答)

ただし4か月前の同様調査結果と比較すると、冒頭にあるようにツイッター・Facebookが増加し、ブログ・YouTube・mixi・Ustreamが減少しているのが分かる。わずか4か月間での推移なためにいずれもが誤差の範囲とも受け止められるが、それでもFacebookの5.2ポイント・ツイッターの3.7ポイントの増加は両ソーシャルメディアに対する注目度の高まりを示しているともいえる。また、動画系のYouTubeやUstreamが共に下げているのは、Facebookが動画コミュニティ機能も兼ね備えている面があるのも一因と考えることもできる。


↑ Facebookのファンページで投稿した動画。このように外部ブログやサイトへも貼りつけることができる

いずれにせよ日本における新興勢力が注目を集めているという点では、疑う余地は無いだろう。



やや蛇足となるが、一番最初のグラフの値から、直上のグラフの値を引いた値を算出すると、mixiが最も多く、次いでYouTubeが続いている。経営資源は有限で、すべてのソーシャルメディアにまんべんなく人材を配するは難しいことを考えれば、費用対効果の面で難しいところがある、と判断されてしまっているのかもしれない。

逆にもっとも低い値なのはFacebook。すでに利用している企業が引き続き積極活用する他に、「現在利用していない企業」が「最初から積極的に活用しよう」と考えている可能性も十分にあり得よう。



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