【更新】スターバックス、コーヒー豆価格の高騰を受けて価格改定

2011/01/29 06:41


スターバックス【スターバックス コーヒー ジャパン(2712)】は2011年1月28日、同年2月15日から、同社店舗で販売しているビバレッジ(ドリンク)商品の一部を価格改定すると発表した。10円から20円の値幅でサイズの小さなものを値上げ、大きなものを値下げする。コーヒー豆をはじめとする原材料価格の高騰を今回の価格改定の理由と説明している([発表リリース])。



↑ ニューヨーク商品先物市場におけるコーヒー豆の相場動向(週足)。
↑ ニューヨーク商品先物市場におけるコーヒー豆の相場動向(週足)。【フジフューチャーズ】から(再録)。

↑ 価格改定例(リリースより抜粋)
↑ 価格改定例(リリースより抜粋)

先に【UCC上島、コーヒー出荷価格を値上げ・店頭価格は2割ほど上昇の見込み】で解説したように、複数要因から成るコーヒー豆価格の国際的な価格の上昇を受け、コーヒー関連業界では値上げの動きが見られる。今回のスターバックスの価格改定・値上げにおいても、その理由として「昨今のコーヒー豆を中心とした各種原材料が高騰している現状を踏まえ、より適切な価格体系を検討した結果」と説明しており、コーヒー豆価格高騰の影響があったことがうかがえる。

コーヒー豆また全般的にサイズが小さい商品ほど値上げ幅が大きく、サイズの大きい商品は逆に値下げが行われている。これについてリリース側では「大きいサイズの商品がよりお買い求めやすくなる価格体系となります」と説明しており、顧客単価を引き上げる狙いがあるものと思われる。

コーヒー豆の価格上昇の原因には短期的には解消し難いものもある。豆の豊作・不作などにもよるが、短期間でこの状況が解消されるとは考えにくい。他のコーヒーチェーン店や、外食小売でコーヒー関連商品を展開している企業においても、似たような動きを見せる可能性は十分にあるといえよう。



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