アマゾン、テレビや雑誌で紹介された商品をまとめたコーナー「TV・雑誌紹介アイテム情報」を新設
2011/03/09 12:10


↑ トップページ。対象番組からいくつかを抽出して並べている
今コーナーではタイトルにもあるように、テレビや雑誌で紹介されたアイテムのうち、アマゾンで取り合われているものを「話題の便利グッズ」として集約。番組毎のトレースもできるようなスタイルで紹介している。トップページには直近の番組達や雑誌における代表商品の一覧を掲載。上のメニュー部分にはデータをまとめた番組・雑誌名と放映・発売日を記載したリンクを用意。それぞれをクリックすると、該当する番組・雑誌内で取り上げられた商品一覧が展開される。

↑ 3月4日付けの「まちかど情報室」を選択。お弁当を楽しく創る話をしていたようだ

↑ 同日の「まちかど情報室」の情報を【公式サイト】で確認。なるほど!
例えば上の例の場合、2011年3月4日の「まちかど情報室」では、お弁当を楽しく創って楽しく食べる話が展開された。その中で紹介された商品のうち、アマゾンではウインナーを成形するグッズが取扱われており、それらの一覧が表示される。
興味深いのは、商品一覧においてチェックボックスが用意してあり、表示された商品のまとめ買いを促す仕組みが施されていること。雑誌やテレビでは、同じような効果をもたらす複数の類似品が同時に紹介されることが少なくない(今回のウインナー成形器もしかり)。衝動買いのモチベーションが醒める前に、まとめて購入プロセスまで移行してもらおうとする思惑が見え隠れしている。
現時点で確認できる対応テレビ番組は「まちかど情報室」「さきっちょ☆」「お茶の水博士」「はなまマーケット」「ガイアの夜明け」「ドラクロワ」、雑誌は「DIME」「Mart」。どのような基準で採用されているのかは明らかにされていないが、アマゾンがインターネット通販のサービスであることから、主にインターネット上での商品需要喚起と深い関係のある番組・雑誌にスポットライトを当てている事が推測される。

また、【TV観ながらネット 64.1%】などにもある通り、テレビを視聴しながらインターネットへアクセスしている人(いわゆる「ながら視聴」)は案外に多い。テレビで伝えられた物事のうちに気になる事象をすぐにネット上で調べ、情報の補完を行う傾向もある。その過程で対象商品への購入モチベーション(俗に言う「衝動買い(意欲)」)が高まり、ショッピングカートへ商品を納めてしまうという買い物スタイルは十分に想定しうること。【ネット通販を利用する状況、男は移動時・女はリラックスタイムに】という話もあるくらいだ。
収録されている番組のデータを見ると、アマゾン側で各番組や雑誌を精査した上で、放映・発売から一週間内外で収録されるパターンのようだ。今後運営体制が整うなり、各番組・雑誌社からの協力が積極的に行われるようになれば、もう少しタイミングも早まるだろう。もっとも各番組・雑誌社からすれば「関連商品が売れることで番組や雑誌の影響力が上がりスポンサーからの好感度も高まる」が、同時に「自社番組サイト内で通販を行う機会を逸しかねない」という、プラスマイナス双方の影響が想定できるため、思案のしどころかもしれない。
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