【更新】ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」、海自に引き渡し

2011/03/18 06:45


ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」【IHI(7013)】の子会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド(IHIMU)は2011年3月16日、防衛省向けの平成18年度計画ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)「いせ」の引き渡し式を同年3月16日、同社横浜工場で行ったと発表した。同時に防衛省により自衛艦旗授与式も挙行されている([発表リリース])。




↑ 「いせ」の進水式(今回の引き渡し式では無い)。
↑ 「いせ」の進水式(今回の引き渡し式では無い)。【直接リンクはこちら】

「いせ」は現在就役中のヘリコプター搭載護衛艦「はるな」型の後継艦にあたる艦で、以前【ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」就役】でも紹介した、現在就役中で三陸沖にて救援・支援活動を実施している「ひゅうが」と同型の2番艦に相当する。その多彩な機能を活用し、護衛艦隊の旗艦として中枢を担うことになる。

諸元は次の通り。

全長:197.0メートル
最大幅:33.0メートル
深さ:22.0メートル
喫水:7.0メートル
主機関:COGAG型式 ガスタービン4基、2軸
軸馬力:10万馬力
速力:約30ノット
乗員:約380名
主要装備:
高性能20ミリ機関砲(※ファランクスCIWS):2基
VLS装置(※垂直ミサイル発射システム):1式
水上発射管(※3連装単魚雷発射管):2基
哨戒ヘリコプター(※SH-60K):3機
(以上、リリースより。※は当方で追加、他に12.7ミリ単装機関銃7丁)

なお今艦は同日退役した、はるな型護衛艦2番艦「ひえい」のあとを引き継ぐ形で、呉を母港に置く海上自衛隊・第4護衛隊群第4護衛隊の旗艦として活躍することになる。

艦名の「いせ」は「伊勢」が元であり、同一名称艦としては太平洋戦争中に実在した伊勢型戦艦の第1番艦「伊勢」が存在する。この艦は大戦末期に船上構造の後部を取り払い甲板を設置し、航空戦艦として改装された経歴を持っている。同時に高い防空能力を備えていたこともあわせ、イメージ的に近いものがあるといえよう。



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