JT、たばこ全製品の出荷を3月30日から4月10日まで停止・以降は銘柄限定で量産

2011/03/26 06:51

【JT(2914)】は2011年3月25日、取扱いをしているたばこ97銘柄の出荷を同年3月30日から4月10日まで一時的に停止した上で、それ以降は主要銘柄に絞り出荷を再開すると発表した。5月中旬までには主要25銘柄の出荷体制を整える。東日本大地震(東北地方太平洋沖地震)の影響で生産ラインに大きな影響を受けたのが主要因(【発表リリース】)。



リリースの説明によれば、東日本大地震(東北地方太平洋沖地震)の影響で、


などの障害が発生、たばこの生産力に少なからぬ影響が生じている。現状の販売体制を続けていては欠品が相次ぐことが想定されるため、臨時の措置として、「生産・品質確保体制の構築と在庫の充実」「現行の97銘柄から25銘柄に生産銘柄数を絞る」を図ることになった。

第一段階の措置として、同年3月30日から4月10日まで製品出荷を一時的に停止。この間にラインの切り替え・在庫の充実を図り、4月11日以降は銘柄数を絞ったうえて順次出荷を再開する。5月中旬以降は主要25銘柄の出荷体制を目指すことになる。

5月中旬以降に出そろう、出荷される予定の銘柄は次の通り。


これら25銘柄の販売実績は2011年2月時点で、全97銘柄の約65％。

JT側では「一日も早く通常の供給体制に戻すべく、被災事業所等の復旧を含め、早期完全復旧を目指し、最大限の努力を傾注してまいります」と説明している。しかし、今回の生産銘柄の絞り込みの原因に「計画停電の影響」「生産設備への被害」があることから、今件のような「絞り込み生産」は中長期戦になる可能性は否定できない。また喫煙者は当然だが、タバコを販売する小売店などにも少なからぬ影響が予想されよう。

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