かつらメーカーのユニヘアー、7月1日付で社名を創業時の「アデランス」に差し戻し
2011/04/07 06:37
【ユニヘアー(8170)】は2011年4月6日、同年7月1日から同社の商号を創業時の「アデランス」に差し戻すことを発表した。同社は昨年9月1日に「アデランスホールディングス」から「ユニヘアー」へと変更しており、1年足らずでの社名変更になる。変更理由について同社では「国内ウィッグ事業を抜本的に立て直すために、創業時の精神に戻る原点回帰を図るため」などと説明している(発表リリース)。
同社は「アデランス」として設立されたが2007年には「アデランス」から「アデランスホールディングス」に商号を変更し、持ち株会社体制に移行(子会社としてアデランスを設立)。その後2010年には【以前のリリース(PDF)】などにもあるように、事業子会社の「アデランス」「フォンテーヌ」の2社を吸収合併して1社化した上で社名を「ユニヘアー」に変更している。
今回発表されたリリースの説明によれば、社名を「ユニヘアー」から「アデランス」に差し戻す理由として、不調が続いている日本国内ウィッグ(かつら)事業を抜本的に立て直すために、創業時の精神に戻る原点回帰を図るため。それに際し、市場での認知度が高く、ブランド力がある創業時の「アデランス」という社名を使う事で、「原点回帰」の意気込みを内外に知らしめる意味があるようだ。
同社では外資系ファンドが筆頭株主になるなど、議決権と会社の運営方針に絡み、さまざまな動きを見せている(現時点で取締役の過半数がその外資系ファンド推薦者で占められている)。今回の社名変更・原点復帰宣言が、今後の同社のすう勢にどのような影響を見せるのか、気になるところだ。
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