東電、計画停電実施地域で5月分の基本料金を4%割引

2011/04/09 07:37


停電[東京電力(9501)]は2011年4月8日、いわゆる「計画停電(輪番停電)」で実際に停電した地域の利用者を対象に、5月分の電気料金(基本料金)を4%割り引くと発表した。1日のうち延べ時間1時間以上の停電が発生していた場合、1日の基本料金が4%割引きされる。基本的な家庭の場合、1時間停電していると約32円の割引額となる(【発表リリース】)。



「計画停電(輪番停電)」とは【東電、1都8県に対し計画停電(輪番停電)を3月14日午前6時20分から開始・5グループ区分で3時間ずつ】でも説明したように、地域をいくつかに分割し、地域毎に一定時間ずつ電力供給を止めるというもの。この措置により、電力供給以上に電力需要が生じることで起き得る大規模な停電を避けることが可能になる。

東京電力管轄内では同年3月14日から断続的に計画停電を実施。本日別記事で伝えているが、東京電力では4月8日以降6月3日までは「計画停電の原則不実施」を提示し、計画停電の休止を宣言している。それに伴い、これまでに実施された「計画停電」で、実際に停電した地域の利用者を対象に、電気料金の割引を行うことになった。

停電具体的には「一般家庭」をはじめとした「契約電力が500kW未満」(小口契約者)は、「計画停電で1日のうち延べ1時間以上の停電が発生した」場合、その日数分だけ1日この基本料金の4%を割引、5月分の電気料金請求時に引かれることになる。500kW以上の大口契約者においは、1回10分以上の停電が発生した場合、停電の延べ時間が1時間毎に基本料金の0.2%を割り引く。例えば一般家庭で従量電灯B・30アンペア契約の場合、基本料金は819円、1日あたりの割引率4%は32.76円に相当する。

事務手続き上利用者が何かする必要は無く、自動的に処理がなされるので、利用者は送られてくる電気料金の受領書などを確認すれば良いだけの話。また、計画停電実施地域でも停電が起きなかった場合は、当然割引の対象にはならない。



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