【更新】セブンイレブン、夏の節電対策加速化・前年比25%削減のためLEDや太陽光パネルの設置へ

2011/04/15 07:09


セブンイレブン【セブン&アイホールディングス(3382)】の子会社でコンビニエンスストアのセブン-イレブンを運営するセブン-イレブン・ジャパンは2011年4月14日、今夏に向けた節電に対する自主行動計画と節減目標を発表した。「25%の節電」の目標を達成するため、各種照明のLED化や太陽光パネルの入れ替え、電力使用量を把握するスマートセンサーの導入などを行うとしている(【発表リリース】)。



東日本大地震による発電所の被害の影響で、東京電力管轄内では深刻な電力不足が予想されている。【東電、今夏の電力需給予想を発表・ピーク時で5500万kWの需要に対し供給は4650万kW】にもあるが、今夏は1000万kW内外の不足が予想される([4月13日の記者会見]では「5000万kWの供給が目標」との言及も確認できる)。

今回発表された節電実施要件の具体的な施策としては、次の通りになる。

●設備の入替等……約10%節電
・店内照明のLED化(約5000店舗)
・店頭誘導看板のLED化(約5000店舗)
・太陽光パネルの設置(約1000店舗)
・旧型設備の省エネタイプへの入替(約2000店舗)

●標準的な節電対策……約5%節電
・店頭看板の消灯、チルドケース・空調の温度設定の見直し等(約6000店舗)

●スマートセンサーの設置(約6000店舗)……約10%節電
・フィルター清掃徹底、入口ドアを開放しない等

∴10+5+10=約25%節電

スマートセンサー(試作機)スマートセンサーの導入や設備の入れ替えは5月から工事を介し、「標準的な節電対策」は7月-9月に実施する。また、一部は東北電力管轄内の店舗も対象としている。さらに「制服のポロシャツタイプへの変更」「LED化は今後も逐次導入拡大」「今回の発表より前から実施している各種節電対応(店舗誘導看板の消燈など)で10%の節電効果を確認済み」なども発表している。一部報道では一連の節電施策で100億円強の投資が行われるともある。

【東電、計画停電は6月3日まで「原則不実施」】にもあるように今夏においては大口需要家(500kW以上)は25%・小口需要家(500kW未満)は20%の節電が内示されている。コンビニは一般的に大口需要家となるのだが、今件リリースには

・東京電力管内セブン-イレブン1店舗の電気使用量/日:約480kwh(昨年7-9月平均)
・セブン-イレブン店舗は、東京電力と“小口需要契約”を結んでおります。

とあり、セブン-イレブン個々の店舗に対する内示節電目標は25%ではなく20%であるのが分かる。

セブン-イレブンではすでに【消費電力3割削減を実現・環境配慮型店舗「セブン-イレブン京都出世稲荷前店」オープン】などにもあるように、大手他コンビニ同様に節電を推し進める店舗をいくつか(実証実験も兼ねて)展開している。今回の夏に向けた動きは、この節電対策を爆発的に推し進めることになりそうだ。



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