ファミリーマート、配送用トラックを活用した臨時店舗を被災地で開店・仮設店舗の設置も検討へ
2011/04/17 06:43
[ファミリーマート(8028)]は2011年4月15日、同年4月16日から東日本大地震・震災の被災地支援のため、配送用トラックを用いた移動販売車による臨時店舗の営業を開始すると発表した。【ローソン、移動販売車で岩手県へ・移動販売開始】や【セブンイレブン、震災で休業中の店舗駐車場へ移動販売車展開】に続き、大手コンビニにおける移動販売店舗の展開という形での被災地支援が行われることになる(【発表リリース】)。
臨時店舗の営業は4月16日9時から16時まで、「ファミリーマート仙台空港前店」(宮城県岩沼市)の駐車場において同社の配送用トラックを使い、パン、菓子、飲料、日用雑貨など合計約100種類の商品を販売する(された)。今後監督官庁の販売許可が出次第、おむすび、パスタ、デザート、揚げたてのファミチキなどの販売も(同地点、同時間帯で)予定している。
この販売スタイルについては可動式レジスター、ハンディタイプのレジを使って会計が行われる(商品は売り切り、無くなり次第営業終了)。さらにお客からの要望を確認し、取扱い商品や販売方法などの検証を重ね、販売場所も拡大(営業がかなわない同社店舗や買い物に不便さが感じられている地域での展開)する予定とのこと。また、より多くの商品を提供するべく、仮設の臨時店舗などの設置も検討している。
類似要件ではローソンの場合、別の用途(昼夜で人口差が激しい工業地帯での効率的な営業を行うための施策)で運用していた移動販売車がそのまま流用出来た。一方セブンイレブンでは冷蔵配送車を用い、シンプルな移動販売車を即時に創り出している。今回のファミリーマートの事例を見ても(配送用トラックの具体的な利用方法についての記述が無いなど、ややドタバタ感はあるが)、コンビニ大手各社いずれとも前代未聞ともいえる状況に対し、自らの経営リソースから創意工夫を重ね、逐次手を打っている感はある。
今件リリースには画像の類の素材は添付されていない。今後ファミリーマートの移動販売車などによる臨時店舗の営業が月日を重ね、展開場所が増えて行くに連れ、同社の公式リリースや現地の人の撮影によるものがインターネット上に掲載されるようになるだろう。
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