【更新】福島県相馬市とシダックス、学校給食施設を用いて避難所へ温かい食事を提供するシステムを導入

2011/04/19 06:53


給食【シダックス(4837)】のグループ会社であるシダックスフードサービスと福島県相馬市は2011年4月18日、東日本大地震で被災し避難所で生活する相馬市住民を対象に、小中学校の給食施設を利用した食事提供システム「シダックス・そうま方式」を共同で開発、同年4月18日から90日間の予定で食事の提供を開始したと発表した。避難所住民への食事の提供を地方自治体が民間に委託するのは、今回が全国初の試みとなる([シダックス側発表リリース、PDF]【相馬市側リリース】)。



↑ 4月16日に開催された「試食会でのメニュー」(実際に提供されるものとは異なる)
↑ 4月16日に開催された「試食会でのメニュー」(実際に日々提供されるものとは異なる)

相馬市では2011年3月11日に発生した東日本大震災により、同年4月16日現在1228名の被災者住民が市内8箇所の避難所での生活を余儀なくされている。今回、相馬市より委託を受けたシダックスでは、避難所に指定されている相馬市内6か所の小中学校の給食施設を活用し、また相馬市役所職員並びに相馬市内の地元業者と協働して、市内8か所の避難所住民に一日3回各1500食(今後仮設住宅への入居により減少)の食事を提供するシステムを相馬市と共同で開発した。

食事提供の期間は同年4月18日から90日の予定で、提供メニューはご飯・主菜・小鉢・みそ汁。食事提供時間は朝食が6時45分-、昼食が12時から、夕食が18時からの一日3回。提供スタイルは、日曜が朝昼夕共に学校給食スタイル、月-土曜日は朝と夕が学校給食スタイルで、昼が仕出し弁当(通常の学校給食の調理のため)となる。

長期化する避難所生活では野菜不足や塩分の取り過ぎが危惧されていた。今回の給食スタイルの実施で、栄養面が管理され、しかも毎食温かい食事を提供することにより、避難者の健康維持を図ることになる。



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