【更新】キリン、ビールなど缶製品9銘柄を一時販売休止・工場の被災や缶不足で

2011/04/22 06:35


一時販売休止銘柄【キリンホールディングス(2503)】傘下のキリンビールは2011年4月21日、同社のビール系飲料のうち缶製品9種類の販売を、現在流通分及び同社の在庫が無くなり次第、一時的に休止すると発表した。同社の工場被災と缶資材の供給不足が原因とのこと。販売休止措置を取る品目については、早期の販売再開を目指すとコメントしている([発表リリース])。




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↑ キリンの仙台工場
↑ キリンの仙台工場。被災したビール貯蔵タンクが生々しい

今回発売を一時的に休止する缶商品と、同社からの出荷再開見込み時期は次の通り。

キリン クラシックラガー(未定)
淡麗ダブル(5月中旬頃)
キリンゼロ〈生〉(未定)
キリン 円熟(未定)
キリン ストロングセブン(未定)
キリン コクの時間〈贅沢麦〉(未定)
キリン 本格〈辛口麦〉(未定)
キリン 濃い味〈糖質0(ゼロ)〉(未定)

キリン 休む日のAlc.0.00% (5月中旬頃)

リリースによれば販売休止措置の理由については、宮城県にある仙台工場が被災したことに加え、缶資材の供給が不足しているため。【JT、5月9日までにたばこの出荷種類を25銘柄に拡大】で触れたたばこ同様に、主要銘柄に生産を絞り、夏の最盛期に向けた需要に対応することになる。なお休止している銘柄についてだが、缶資材の調達状況も改善傾向にあり、今後早期の販売再開を目指すとコメントしている。

販売一時休止銘柄(一部)同社の今般東日本大地震における影響は【3月14日時点でリリースが出ている】が、特に今回名前が挙がった仙台工場において、「ビール貯蔵タンク4基の倒壊など、全ての設備が被災し、津波による製品在庫への影響が発生」。発表時点で仙台工場の操業を停止しており、操業再開の見通しは立っていないとしている。続報が今のところ確認できないことから、報告できるような目立った状況の改善は現時点ではまだ無いものと思われる。

商品の生産にしても流通にしても、工程・過程がすべて正常に動作することを前提に計画され稼働している。今般の地震・震災のように多方面でいちどきに被害が発生すると、よほどの保険的な用意をしていない限り、何らかの「ゆがみ」が生じてしまう。該当銘柄愛飲者の立場にある人は、一刻も早い状況の改善を願っているに違いない。



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