店舗で20-25%目標…サークルKサンクス、今夏東京・東北電力管轄内店舗で節電実施

2011/04/29 06:38


サークルKサンクス【サークルKサンクス(3337)】は2011年4月28日、今夏に懸念される東京電力管轄内と東北電力管轄内における電力需給問題に対し、節電対応強化の自主行動計画、店舗電力使用量の削減目標を策定した。両電力会社管轄内店舗においてLEDの導入や冷蔵・冷凍ケースの照明消灯などを積み重ね、一店舗あたりの電力使用量を前年夏期対比で20%-25%の削減を目標とする(【発表リリース】)。



【東電、計画停電は6月3日まで「原則不実施」】にもあるように東日本大地震とその震災により、東京・東北電力管轄内では電力需給のバランスに大きな懸念が生じている。そこで大手コンビニ各社でも自主的に節電計画を策定、あるいは実施しているが、今回サークルKサンクスでもその計画を発表することになった。

概要としては次の通り。

・店内照明……3%
 LED導入、調光システムの活用(未導入店舗への導入、導入店舗で照度3割減)

・空調……6%
 店内空調の温度設定変更(25度→28度)、事務所・倉庫の空調停止

・冷機照明……5%
 冷蔵・冷凍ケースの照明消灯

・その他……7%
 フィルタ清掃による冷機の電力使用効率向上など

※前年8月の電力使用ピーク時間帯(10-21時)の実績値を基準に、本年同月・同時間帯の予想電力使用量と対比

これらの施策を東京電力・東北電力両管轄内、あわせて約1970店舗で実施する。なおサークルKサンクスでは東日本大地震以降すでに消灯や店内蛍光灯の間引きなどの節電対応を行っているが、今回発表された施策はそれに加えてのものとなる。

すでに【ローソン、全店舗へLED導入・奨学金基金創設・被災地特産品の販売など包括的被災地支援プロジェクト「元気になろう!日本」を始動】【セブンイレブン、夏の節電対策加速化・前年比25%削減のためLEDや太陽光パネルの設置へ】などにも挙げたように、競合他社でも手法の違いはあれど、大規模な節電対策を打ち出している。ファミリーマートでも【ファミリーマートはさらなる節電対策を実施いたします-店内蛍光灯の間引きも実施-】のように節電を実施している。コンビニに足を運んだ際、明かりに違和感を覚えたり、ペットボトルの冷蔵ケースに貼り紙がしてあるのを見た人は多いはずだ。

節電対策は元々各社とも逐次実施していたが、今回の一連のやり取りの中で、一挙に加速化している。例えば蛍光灯の間引きは電力需給問題が解消するにつれて通常の形に戻るだろうが、LEDの導入などはそのまま引き継がれることになる。大きな投資だが、中長期的に見れば各社共にプラスとなる話で、一概に悲観するまでも無いといえよう。



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