【更新】室蘭港の広域防災フロートの姿も確認…Google、東日本太平洋岸の航空写真を更新
2011/05/01 08:11



↑ 「広域防災フロート」(「室蘭港浮体式防災施設」)(再録)
「広域防災フロート」の正式名称は「室蘭港浮体式防災施設」。詳細は[室蘭市の公開データ]や【独立行政法人 海上技術安全研究所の公式データ】などに納められているが、普段は係留施設などとして利用。大規模地震などの災害時には代替岸壁、被災地へ曳航して住民避難や物資の輸送、臨時ヘリポートなど、復旧活動などの支援施設として利用する。
今般東日本大地震では出港計画立案時点で「既存施設の応急復旧では対応が最も困難な相馬港(福島県相馬市)」への派遣、支援物資の積み下ろし後は臨時係留施設として活用することが決定。その後【(第6報)広域防災フロート(室蘭港)の支援活動について(PDF)】にもあるように天候悪化で紆余曲折があったものの、最終目的地の相馬港に到着し、支援活動を開始している。
今回更新されたGoogleマップなどでは、幸いにも撮影が「広域防災フロート」の相馬港への到着後だったようで、相馬港で接岸している「広域防災フロート」の姿をはっきりと確認できる。
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↑ 相馬港に接岸中の「広域防災フロート」
掲載されている「広域防災フロート」を良く見ると、荷物はほぼすべて降ろされたあとのようで、いくつかのコンテナか車両が確認できるくらい。そのおかげで特徴的なヘリポートのマーク「H」がはっきりと視認できる。また、仮設橋が創られ陸付けされた相馬港側には、大量のガレキやそれをまとめている工事車両が多数認められ、地震や津波の被害の大きさが改めて見て取れる。
北海道開発局のリリースには派遣期間がいつ「まで」かは記載されておらず、「広域防災フロート」の相馬港への接岸時期がいつ頃まで継続されているかは不明。しかし相馬港の状況を見るに、今しばらくはかの姿を確認しつづけることができよう。
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