「コミュニティの中心として」…ファミリーマート、福島県川俣町の仮設住宅敷地内に店舗出店
2011/06/09 12:20

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↑ 設置予定地(川俣町農村広場)

↑ 仮設店舗イメージ
今回展開される店舗は、地元の雇用を支えることや、仮設住宅の住民が少しでも「なじみのある暮らし」を取り戻せるよう、山木屋地区で商店を営む店主をファミリーマート社員として雇用し運営する。また、店舗で働くストアスタッフも、山木屋地区住民の中から採用を行う。なお臨時店舗は仮設住宅が終了するまでの営業を予定している。
今店舗では約3週間の短期間、かつ低コストで施工できる“ユニット式仮設店舗”をファミリーマートでは初めて採用した。“ユニット式仮設店舗”では、出店場所やマーケット状況にあわせて5坪単位で店舗設計を変更することが可能となる。
店舗の面積は約25坪(84平方メートル)・売り場面積約20坪(67平方メートル)。営業時間は7時から20時までを予定。地域コミュニティや仮設住宅に暮らす人達の生活の快適さに配慮し、コミュニティスペースの設置(8席分)、DVD及び本の無料貸出(DVD約80枚、本約500冊)、レンタカーサービス(計3台)など、通常のファミリーマート店とはサービスや品揃えを大きく変更している。今店舗についてファミリーマート側では、仮設住宅に居住する山木屋地区の人達の「つながり」の中心として活用してほしいとコメントしている。
元々多種多様な商品を取扱い開店時間も長いコンビニは、地域社会におけるコミュニティスペース的な存在意義も有している。今回展開される仮設店舗は、その社会的な意義をさらに重要視した上でサービスの構成が考えられており、単に被災者のための総合サービス的な店舗としてだけでなく、(企業は異なるが)【ローソン(2651)、高齢者向け店舗「ローソンプラス」を1500店舗にまで拡大の方針】で紹介した「ローソンプラス」に近しいものがある。
コンビニは現在の日常生活を支える重要な店舗であり、同時に「日常」を象徴する小さからぬ要素といえる。たとえ仮設店舗でも、そこに「日常」があり、足を運べ、色々なサービスを利用できるのならば、何にもまして多くの人の大きな心の支えになるに違いない。
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