お昼-午後3時は駅構内で原則冷房無し…東京メトロ、7月1日からの節電対策発表

2011/06/17 06:51


東京メトロ東京都内で地下鉄を運営する東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は2011年6月15日、【大口需要家への電力制限の緩和や除外対象など、詳細発表】などにもあるように、経済産業省から告示された夏期の電力使用制限令に対応すべく、新たな節電対策を発表した。東日本大地震による電力供給問題に鑑み、これまで実施している対策を一部改めることになる。駅冷房の一部停止などが行われる一方、エスカレーターの一部停止措置を調整し、利用客の利便性を考慮した施策とする(【発表リリース】)。



↑ 東京メトロにおける夏期の電力需給対策における使用電力量イメージ
↑ 東京メトロにおける夏期の電力需給対策における使用電力量イメージ

経済産業省から出された夏期の電力使用制限において、東京メトロでは該当時期の平日12時から15時において、昨年同時期比で15%の節電が求められている。そこで今回、すでに実行している節電対策について、2011年7月1日から対応を次のように改め、この目標達成を目指すことにした。

・駅冷房……
 12時-15時で駅内冷房停止
 (停止によって業務に不具合が生じる場所をのぞく)
 利用客が多い駅では12時-13時半、13時半-15時に短縮
 温度設定を現在の31度から29度に戻す

・駅構内照明などの一部消灯……
 現状維持。自販機や広告看板(12-15時)の消灯も継続
 自販機の一部停止(継続)
 エスカレーターの稼働や乗換案内看板の点灯も継続

・ダイヤや車両関係……
 平日は現状通り通常の8割程度。それ以外は通常本数
 1両あたり蛍光灯を4-6本消灯(継続)
 土日は終日通常本数(半蔵門線や南北線も通常本数に移行)
 車内冷房の設定温度を28度から26度に戻す

・鉄道以外……
 関連事業店舗、東京メトロ本社なとの事業所において空調・照明・エレベーターなどの使用を控える(継続)

これらの節電対策の実行により、告示された「平日12時-15時の時間帯における15%削減」は果たせると説明している。

東京メトロ構内一番大きな変更点は最初の項目にある「12時-15時で駅内冷房停止」。「利用客が多い駅」についてはリリース内での言及は無いが、一部報道によれば「秋葉原や市ヶ谷駅など利用客の多い約40駅」とある。とはいえ、冷房が止まる時間帯が発生しうることに違いは無い。

駅構内の一部消灯も継続される。視力の弱い方々は駅構内での移動に難儀することが予想されるので、くれぐれも気を付けて欲しい。


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