合格祈願文珍「オクトパス君」、「復興ダコ」として復活
2011/07/03 06:17
以前【「置く」と「パス」、タコの文鎮「オクトパス君」が受験生の注目を集める】で紹介した、宮城県南三陸町で展開されていた同地特産の「タコ(蛸)」をモチーフにした文鎮「オクトパス君」。東日本大地震とそれに伴う津波・震災で、GoogleMapなどでも該当店舗の流失が確認され、動向が気になるところだった。南三陸町の観光協会公式サイトによれば2011年6月14日付の公知で、同町の有志により「南三陸復興ダコの会」が結成され、販売が再開されたとのことである(【該当リリース】、【販売サイト】)。
↑ 販売サイト
南三陸町の観光協会では同地域の特産品などを使い色々な贈呈品・おみやげを作成。その一環として2009年から志津川タコ(リリースにいわく「西の明石、東の志津川」と呼ばれるほどに有名だそうな)をイメージした「オクトパス君」の販売を開始した。これは【発売時のリリース】にもあるように、タコを表す英語「オクトパス(Octopus)」と、「置くと・(受験がきっと)」「パス(合格する)」を掛け合わせた意味合いを持つ、縁起物の文鎮。その形状からシンプルでしっかりとした安定感を持ち、縁起物としてはもちろん通常の文鎮としても十分役立つ優れ物。
さらに別売りの「頭の鉢巻き・のぼり旗・置き台」をセットにすることで、よりいっそう「合格祈願色」が強くなる。そして同時にそのしゃれっ気のある「かけ言葉」を頭に想い浮かべるたびに、見ている人の気持ちを和ませてくれる。
ところが今般東日本大地震と津波により、工場、そして販売元だった南三陸町のボックスショップ兼無料休憩所【汐風カフェ】も流失。職員は無事だったものの各種データもすべて失われ、現時点では販売店は身動きが取れない状況にあるとのこと。一方「オクトパス君」そのものは有志で結成された「南三陸復興ダコの会」により、「東北復興 ゆめ多幸鎮 オクトパス君」(復興ダコ)として再販売されることになった。
今タコ文鎮「東北復興 ゆめ多幸鎮 オクトパス君」は、1つの希望「東北の復興」と3つの願い「合格祈願」「除災願」「商売繁盛」をテーマとし、以前の通常版に加え、以前三陸地方で採掘され奥州平泉文化を支えた砂金をイメージする形で金箔箔押しされた「黄金の多幸鎮」も開発、販売される。
価格は通常の「ゆめ多幸鎮 赤ダコ」が1200円・金箔の「ゆめ多幸鎮 金ダコ」が3400円・2種セットが4500円(税込、送料・代引き手数料別)。サイズは共に50×50×50ミリ、置板付き、赤ダコは3つの願いの幟旗付き。収益の一部は東北復興支援金として被害が甚大な福島県、宮城県、岩手県および地元の南三陸町に均等配分し、寄付されることになる。
以前の合格祈願と比べると、希望が一つ、願いが二つ増えたことになり、各タコに課せられた想いは大いに増えたことになる。その分「重み」が増し、文鎮としての役割もますます果たせるようになるに違いない。そしてその重みは、各被災地域の復興への足がかりにもなることだろう。
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