タイからのガスタービン発電設備、稼働開始
2011/08/12 06:04

[東京電力(9501)]は2011年8月11日、以前タイのEGAT社から同年3月末に無償貸与されたガスタービン型発電機の運用を開始したことを発表した。2基のうち1基は川崎火力発電所敷地内、もう1基は大井火力発電所内に配されている。それぞれ出力は最大12.8万kW(
【発表リリース】)。

↑ 川崎火力発電所敷地内のガスタービン発電設備

↑ 大井火力発電所敷地内のガスタービン発電設備

今件のガスタービン発電設備2基(いずれも1100度級)はタイの[タイ発電公社(EGAT)]から無償で5年間貸与されたもの(
【Bangkok Post】、
【東電】)。タイではこれらの発電所はコストパフォーマンスの問題から運転を休止しており、非常用電源として予備的な存在にあった。またBangkok Postによればタイ側は3台の発電機の貸与の用意が出来ているとしたものの、日本側では2台のみの要求があったと伝えている("Actually we are prepared to offer three generators this year, but initially Japan has only asked for two," he said.)。川崎火力発電所内の設備は天然ガス、大井火力発電所内設備は都市ガスで運用されるが、いずれも出力は最大で12.8万kW。
今件について東電側では「政府と緊密に連携させていただき、広く社会の皆さまの節電へのご理解・ご協力を賜りながら、電力需給バランスの確保に向け、あらゆる努力をしている中で、EGATによるこのたびのご協力に対して深く感謝の意を表します」とし、あらためて感謝の意を伝えている。
東電管轄はもちろんだが、昨今の需給ひっ迫からここ数日融通電力を受けている東北電力管轄でもまた、今件発電機が状況改善に寄与しているという認識をしておく必要があるだろう。
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