『機動戦士ガンダム』のボードゲーム『JABRO』が30年ぶりに復刻発売

2011/08/30 06:33


『JABRO』バンダイは2011年8月29日、同社の公式オンラインショッピングサイト「プレミアムバンダイ」において、『機動戦士ガンダム』の名エピソードを再現する戦略級シミュレーションボードゲーム『ボードシミュレーションゲーム 機動戦士ガンダム JABRO [復刻版]』を同年8月29日から受注開始をすると発表した。「ガンダム」のボードシミュレーションゲーム生誕30周年を記念したもので、「復刻版」としての再現アイテムとなる。価格は7630円(税込)(発表リリース)。



↑ 機動戦士ガンダム JABRO パッケージ
↑ 機動戦士ガンダム JABRO パッケージ

↑ 機動戦士ガンダム JABRO 内容物(ゲームボード、ユニット、説明書など)
↑ 機動戦士ガンダム JABRO 内容物(ゲームボード、ユニット、説明書など)

「ボードシミュレーションゲーム 機動戦士ガンダム JABRO」は1981年にツクダホビー(現・バンダイの子会社メガハウス)より発売された、ボードシミュレーションゲーム。今回は「ガンダム」ボードシミュレーションゲーム生誕30周年を記念し、同シリーズ第一弾となった「ジャブロー戦役(JABRO)」を「復刻版」として完全再現した。ゲームとしてはもちろん、発売当時の「機動戦士ガンダム」に対する情熱を体感できるプレミアムアイテム的な一品として楽しむことができる。構成内容はボード3枚(2つ折り、3枚つなげると600×600ミリの大型マップに)、コマシート3枚(連邦軍ユニット、ジオン軍ユニット、パイロットユニット各1枚)、説明書、サイコロ2つ、ブリスターケース(切り取ったコマを入れるトレイ、チットトレイとも呼ぶ)、早見表。

ゲームの舞台設定としては、南米の密林と地球連邦軍の総司令部ジャブロー基地を網羅しており、初代『機動戦士ガンダム』における第1話からジャブローでの戦いまでのモビルスーツ戦を再現している。ユニット(コマ、チット)サイズは13×13ミリ。ユニットには各モビルスーツが描かれ、その上にパイロットや各種装備をスタック(積上げ)して、1体のモビルスーツとして再現していく。プレイヤーは各シナリオで設定された戦力(ユニット)を指定されている通りにボードマップ上に配し、ルールに従い自らの作戦に基づきコマ(兵力)を移動。敵兵力との戦いを続け、勝利条件を目指していくことになる。

『JABRO』のボードこの系統のボードゲームは基本的に対戦相手が同じ場所に居なければならず(対面プレー)、コマの初期配置数が大量かつ場所が特定されているため手間がかかること、ルールが一般の多人数参加型ボードゲームと比べて難しいことなどから、パソコン(やモバイル端末)などのデジタルツールの普及と共に、急速にその勢いを減じてしまい、現在では少数のファンによる「大人のたしなみ」的な立ち位置にある。

【公式ページ】によれば、今回復刻される「JABRO」以外も「熱い要望が集まれば『復刻版』としてリリースされる可能性が…?」(原文ママ)とある。資料的には第3弾の「ソロモン攻略戦(NEW TYPE)」あたりの復刻を願いたいところだが、それと同時にゲームルールをしっかりと再構築し各種バランスを整えた上で、ネットゲームなりソーシャルゲームなりのデジタル化も期待したい(同じツクダホビーの『タイガー1』『九七式中戦車』などはガンダムとは畑違いだが、こちらも資料的には価値が高いので、復刻を願いたいところではある)。

また、サンライズが管理しているガンダム情報ポータルサイトでは、現在【第一回】【第二回】に分けて、復刻版の詳細(ユニットやボードの仕上がり、ゲームの進行方法など)が語られている。興味のある人はこちらにも目を通しておくことをお勧めしたい。


(C)創通・サンライズ



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