1/10サイズの宇宙服プラモ「1/10 ISS船外活動用宇宙服」登場
2011/09/08 06:39


↑ 展示会でのようす。【直接リンクはこちら】

↑ 全景など
『1/10 ISS船外活動用宇宙服』はNASAが開発した、国際宇宙ステーション(ISS)の外に出て作業をする際に着用する「船外活動用宇宙服」(EMU:Extravehicular Mobility Unit)を、1/10スケール、全高190ミリでプラモデル化した商品。細かな外観の再現はもちろんのこと、各関節も可動し、宇宙空間における宇宙飛行士の船外活動のようすをリアルに再現できる。頭部左右のヘッドライトもLEDにより発光する。なお、各部品の組立てはハメ込み式で設計されており、接着剤を使わずとも組み立てられる。
無重力の環境で踏ん張るための足場「APFR」(Articulating Portable Foot Restraint:関節付きポータブル・フット・レストレイント)と専用台座も付属。実際の運用時と同様に、足首をひねって本体を固定することが可能。さらには複層ヘルメット、ピストルグリップツール、ヘルメットカメラ、セーファー(船外活動における緊急時に使用する装置)も着脱・可動ができる。

↑ ピストルグリップツール、握り専用の右手も
今回発売される『1/10 ISS船外活動用宇宙服』は、理工系プラモデル『Exploring Lab.(エクスプローリング・ラボ)』シリーズの第1弾としての商品となる。今後今冬には第二弾として「1/48 潜水調査船しんかい6500」が登場する予定。
「理工系」にスポットライトを当てた企画のプラモデルは、どちらかといえば稀有な領域の存在。単品としては昨今の「はやぶさ」などがイメージされるが、全般的には(特にここ数年)科学や理工系、モノ作りへの軽視傾向が見受けられるため、積極的なアピール・啓蒙が推し進められているように見える(例えば【ちゃんと動く、スゴい大人の科学...テオ・ヤンセンのミニビースト】などで紹介した「大人の科学」シリーズが好例)。今後シリーズにどのようなラインアップが加わるのかが楽しみなのと共に、一人でも多くの人が「正しい科学」への興味関心を抱いてくれることを望みたいものだ。
■関連記事:
【世界各国の科学技術に対する考え方をグラフ化してみる】
スポンサードリンク