【更新】JR東海、新幹線向けの新型可動柵概要を発表

2011/09/30 06:37


新型可動柵【JR東海(9022)】は2011年9月29日、東海道新幹線において既存の固定柵を活用して設置できる、新しいタイプの可動柵の技術開発について、一定のめどがついたことを発表した。それと共に試作機の製作準備に取り掛かったことを明らかにしている。今後は導入に向けて、耐久性などの実証実験を行っていくとのこと(【発表リリース】)。




↑ 既存の可動柵。
↑ 既存の可動柵。【直接リンクはこちら】

↑ 新旧可動柵イメージ
↑ 新旧可動柵イメージ

新型の新幹線可動柵は既存の固定柵を活用して設置し、ホーム上のスペースを確保出来るのが特徴。従来型の可動柵の構造を変更し、駆動部本体をコンパクト化することで、新型可動柵本体1ユニットを一晩で据え付けすることができる。この改良により、利用客の通行を妨げないで可動柵化を行うとともに(お客が利用しない時間帯での工事で完結してしまえる)、コスト低減を達成ことが可能となる。

JR東海側では今件新可動柵について、今年11月に試作機製作を行い、来年春まで耐久テストを実施。また利用客の多い東京駅に設置を検討するとのこと。

新型可動柵【2013年度まで9駅追加・山手線内の「ホームドア」導入計画更新】などでも触れているが、利用客のホームからの意図しない転落や接触防止のための柵・ホームドアは、都市近郊駅を中心に少しずつ広まりを見せている。その一方、[新ホームドア、扉位置に合わせ移動 転落防止に期待(朝日新聞)]などでも報じられているように、運用の中で生じた問題点を解消すべく工夫を凝らした新型も続々と登場し、実証実験や試行錯誤が行われている。

今回発表された新型可動柵も、可動柵本来の意義・効用を維持しつつ、工事期間の短縮とコスト削減(=普及の加速化、メンテナンスの容易さ)が期待できるもの。実証実験の結果と報告を待ちたいところだ。



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