銀製指輪に「プラチナ」のニセ刻印、造幣局が注意を呼び掛け

2011/10/22 07:14


「プラチナ」のニセ刻印独立行政法人造幣局は2011年10月20日、同局による白金(プラチナ)を示す検定マークを模造した、ニセの銀製指輪が見つかったことを発表した。プラチナと似たような色の銀の指輪に、同局による「プラチナを示す」検定マークを模した刻印が施されている。造幣局側では特徴をいくつか挙げた上で、「不審な宝飾品を見つけたら、直ちに近くの警察や造幣局まで連絡するように」と注意を呼び掛けている(【発表リリース】)。



↑ ニセのマークが施された指輪
↑ ニセのマークが施された指輪

↑ ニセのマークと本物のマーク。上のニセマークはピンボケしているように見える、全体的にざらついているのが分かる
↑ ニセのマークと本物のマーク。上のニセマークはピンボケしているように見える、全体的にざらついているのが分かる

【造幣局の解説ページ(貴金属製品の品位証明)】などにもある通り、検定マークは業者から依頼があった場合に造幣局側が品質試験を行い、基準をクリアしたものに対して証明記号を打刻し、品質を保証するもの。一般に「ホールマーク」とも呼ばれており、品質の保証と取引の安定、消費者保護に貢献している。「ホールマーク」は左から「日本の造幣局証明であることを示す日本の国旗」「1000分立での純度数字」(「純白金か白金合金の場合はPtの囲い文字(金製品や銀製品の場合は無し)」)を意味している。

造幣局側の発表によれば、今回見つかった「ニセの検定マークが施された指輪」の特徴として、検定マーク「に見える」ものが本物のマークと比べて全体的に「ざらざら」しており不鮮明なのが特徴。銀製品をプラチナ製品と偽ろうとして、行われた工作であることは明確。

今回公開された指輪(一部報道によれば東京都内の貴金属取引業者が京都と大阪の業者から買い取ったもの)のマークは、写真を見ればニセの検定マークであることは一見して把握できる。しかし「使っているうちにかすれた」と中古品を装ったり、「たまたま調子が悪くて」とウソをつかれる可能性もある。取扱をする可能性がある人(高齢者を対象にした、飛び込みの業者という場合もありうる)はくれぐれも注意をしてほしい。



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