ドコモと学研、スマートフォンやタブレット機を使ったアプリ・教材の共同開発で合意

2011/11/08 04:56


提携【学研ホールディングス(9470)】【NTTドコモ(9437)】は2011年11月7日、両会社が保有する教育サービスとサービス基盤のノウハウを共有することで、ICT(情報・通信に関連する技術、Information and Communication Technology)を活用した「スマートフォンやタブレット端末」向けの新しい学習スタイルを推進することを目指し、同日業務提携について合意したと発表した。アプリや学習教材の共同開発が呈されている(【発表リリース】)。



今回両社の発表で、今後検討することが明らかにされたのは次の2点。概略的スケジュールだが、展開予定時期も記されている。

●1.幼児から大人向けAndroidアプリの共同開発
ドコモは、スマートフォン向けに展開する学習支援サービス【ドコモゼミ】において、学研が展開する幼児向け知育教材や絵本、大人向けの科学や教養などのAndroidアプリを共同で開発。2011年11月下旬(予定)から順次提供していく。

●2.小学生・中学生向け学習教材の共同開発
学研が展開する学習塾事業での教材開発・塾事業の運営ノウハウとドコモが保有する顧客基盤やプラットフォーム運営ノウハウを活用し、タブレット端末やスマートフォンで楽しく学べる学習教材を共同で検討。2012年のサービス提供に向けて開発を進めていく。今後は、共同実証実験を通じてタブレット端末やスマートフォンに最適な学習塾や家庭学習などの教育市場向け学習教材を研究・開発していく予定。

注目したいのは今回の共同開発事業の対象機器が、「スマートフォンやタブレット端末」と特定されており、モバイル端末全体ではないこと。つまり一般の携帯電話は除外され、最初から広い画面と汎用性の高い機能を持つ、最新世代のモバイル端末に的を絞った開発である点。両社の、特にドコモ側の今後における経営リソースの注力加減をうかがい知れる案件ともいえる。

同時に「スマートフォンやタブレット端末」を積極的に、教育現場に「教育ツール」として投入するソフト・ハードを絡めた総合的な「システム作り」を模索する今回の動きは、中期的な伸びが期待できる市場へのアプローチと評することができる。今後の具体的な作品の動向に注目したいところだ。



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