「知らぬ間に 自分の位置を 大公開」スマートフォンなどのGPS連動機能に要注意…東京都消費生活総合センターが注意喚起
2011/12/07 12:00
東京都消費生活総合センターなどは2011年12月2日、スマートフォンや携帯電話のデジタルカメラ機能について、GPSとの連動機能の使い方に関する注意喚起を行った。利用者が意図しないうちに位置情報をインターネット上に公開してしまうリスクがあると説明すると共に、「機能の有る無しの確認」「有れば、不要ならばGPS連動機能はオフにするように」とアドバイスしている(【発表リリース】)。
比較的新しい一般携帯電話、そしてスマートフォンにはデジタルカメラ機能と共に、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム。衛星からの情報を元に、現在位置を特定する仕組み)が備えられている。現在位置を確認して周辺の地図を表示させたり、店舗情報を検索するなど、色々なアプリと連動して使われる、便利な機能。また、旅行先で位置情報と共にその場の記念写真を撮ることで、場所のお披露目にもなる。しかし位置情報の付加設定をオンにしたまま、本来なら位置情報を公開したくない場面でデジカメを使って撮影を行い、その写真をブログなどに掲載すると、利用者が意図せずに「今の居場所」を全世界に公開してしまいかねない。
百歩譲ってこれが旅先ならまだしも、自宅や職場から使った場合、プライバシーをオープンにしてしまうことになる。一度公開された情報は「今の無し」「待った」とするわけにはいかない(オフにして情報公開を取りやめ、写真を自分のブログから削除しても、第三者に写真そのものや公開情報は周知されてしまっている。そしてその情報は写真公開者自身では消すことができない)。
センターなどでは今件に絡み、「写真をインターネット上で公開する際は、自分のスマートフォン、デジカメなどにGPS機能がついているか確認し、不要であれば、GPS連動の設定はオフにしましょう」と忠告している。特にスマートフォンでは位置情報と連動したアプリケーションが多いため、注意が必要である。
モバイル系端末そのものの利用にまだ不慣れな人には、機能の存在自身を知らない人も少なくない。一人ひとり本人はもちろんだが、周囲に該当しそうな人がいたら、注意をうながして欲しいところだ。
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