『千と千尋の神隠し』の公式花札登場
2011/12/17 12:00


↑ 通常版全景

↑ 遊んでいる情景(一例)
今回発売される「『千と千尋の神隠し』花札」は、『千と千尋の神隠し』の舞台となった「油屋」の世界観を48枚の札に描いている。主人公「荻野千尋」の名前が湯婆婆に取られるシーンを再現した桜の赤タンや、色々な意味でインパクト大の湯婆婆の桐20点札など、作品の世界観が凝縮された一品に仕上げられており、見ていて飽きない、遊び心あふれるデザインになっている。
製作にあたっては作品の世界観を活かしつつ、花札の基盤を崩さないようキャラクタの配置を思考錯誤するなど、スタジオジブリとムービックの担当者がやり取りを重ね、デザインを完成させている。また花札そのものの製造元・大石天狗堂は、現存するかるたメーカーではもっとも歴史のあるところ。札の表面の縁をくるむ裏紙が均一になるように裏紙の角を落としていく「角切り」、裏紙と本体を貼り合わせる「ヘリ返し」など、一枚一枚職人がていねいに作り上げている。
なお額装版では「スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーのコメント入り認定書(シリアルナンバー入り)」「『千と千尋の神隠し』のタイトルロゴを彫り込んだ真ちゅう製プレート(額に貼りつけ可能)」(額装サイズ約縦445×横368×厚さ20ミリ)も特典として用意され、壁などに飾り付け、観賞用作品として眺めることもできるようになっている。

↑ 額装版
『千と千尋の神隠し』は初公開の2001年からすでに10年が経過しているが、他のジブリ作品同様に息の長い作品の立ち位置を確保している。巧みに計算され配された数々のデザインには、大人も子供も楽しめるに違いない。
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