ハドソン、解散へ…コナミデジタルエンタテインメントが吸収
2012/01/18 06:00
ゲームメーカーのハドソンが2012年1月17日付で関東財務局に提出した臨時報告書によると、同社は同年3月1日付でコナミの完全子会社コナミデジタルエンタテインメント(KDE)に吸収合併され、法人格としては解散することが明らかになった。同社は先に【コナミ、ハドソンを株式交換方式で完全子会社化・社長も派遣へ】でお伝えしたように、2011年4月にコナミの完全子会社化していた。
↑ ハドソンが関東財務局に提出した臨時報告書(一部)
コナミはすでに2005年の時点でハドソンを子会社化しており、上記にある通り2011年には完全子会社化(この際にハドソンは上場を廃止している)。その後ハドソンではコナミの携帯電話向けのコンテンツ制作を中心に事業を行っていた。提出された臨時報告書によれば、今後も成長が期待されるソーシャルネットワーキングサービス分野におけるビジネスチャンスの拡大に向け、コナミグループ内のデジタルエンタテインメント事業の中核会社であるKDEに経営資源を集中し、一層の連携強化を図る必要性を確認。そのためにKDEが今件の通り、ハドソンを吸収合併することになった。
またKDEの音楽出版事業はその完全子会社のKME株式会社が行っているため、今合併に際して音楽出版事業はKMEに分割されることになる。
北海道のアマチュア無線機器販売店として1973年にスタート、パソコン用ゲームソフト、任天堂の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」向けのソフト開発などでゲーム業界に名を知られる数々の名作(『高橋名人-』シリーズ、『スターソルジャー』『バンゲリングベイ(移植)』『桃太郎電鉄』シリーズ、『ボンバーマン』シリーズなど)を生み出したハドソンだが、法人格としての存在はこれで幕を閉じることになる。
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