NTTドコモ、らでぃっしゅぼーやを子会社化・ローソンも含め3社での業務資本提携検討で合意
2012/01/31 06:50

らでぃっしゅぼーやは有機、低農薬野菜と無添加食品の会員制宅配サービスを行う会社。NTTドコモ側ではらでぃっしゅぼーやが展開する商品・ブランドと、ドコモのスマートフォンやタブレット機などのモバイル端末やそれらが提供するサービスを組み合わせることによる相乗効果に期待。さらにらでぃっしゅ側の「食の安心・安全への取組み」「高齢化社会に向けたソリューションの提供」「環境保全・農業問題への対応」などの社会的課題においても、ドコモの経営リソースを投入することで、同社のデジタル系ビジネスの本格展開を進めていくとしており、それらを今回の公開買い付けによる子会社化の事由であると説明している。
今回の株式公開買付にはらでぃっしゅぼーや側も賛同の意を表明。買付が成立した場合、らでぃっしゅぼーやはNTTドコモの子会社となる(二段階買収により完全子会社化の予定)。
またNTTドコモは公開買い付けの成立後、【ローソンとらでぃっしゅぼーや、食品の取扱い強化で合弁会社設立】などにもあるように、すでにらでぃっしゅぼーやと各種業務提携を締結しているローソンに対し、NTTドコモから最大で20%のらでぃっしゅぼーや株式を公開買い付け価格で譲渡。NTTドコモとローソン双方がらでぃっしゅぼーやの株主になるような資本提携関係を検討する。これは今件の公開買い付けをきっかけとした「ドコモ・ローソン・らでぃっしゅ」3社間の業務提携を模索しており、その協業提携を強固なものとするため。
公開買い付けの成立、ローソンを含めた3社間の資本業務提携が確立されれば、物流機能の効率化、共同物流センターの構築、物流ノウハウの融合などが行われる予定。またドコモのリリースには「タブレットやモバイル端末を活用したマーケティングの高度化」「ケータイでの簡易決済による利便性向上」など、同社がこれからさらに注力していくモバイル端末部門での展開、さらには昨今問題視されている「高齢化社会・買い物弱者への問題解決手法の提案」に対しても3社のリソースを活用して取り組むとしており、多彩な展開が想像できる。
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