【更新】すき家新戦略・毎月お値打ち商品展開の「得すき」サービス開始
2012/02/10 19:30


↑ キャンペーンポスター
今回発表されたサービス「得すき」は「いつでもお得なすき家」を略したもので、毎月すき家のメニューから選ばれた何点かに対し通常価格から期間限定で値引きを行うもの。今回第一弾として対象に挙げられた「3種のチーズ牛丼」「チーズカレー」「豚とろ丼」では、それぞれ次のような値引きが行われる。
「3種のチーズ牛丼」(並)……380円→330円
「豚とろ丼」(並)……380円→330円
「チーズカレー」(並)……480円→400円
※持ち帰り可能
「豚とろ丼」(並)……380円→330円
「チーズカレー」(並)……480円→400円
※持ち帰り可能
すき家では今回の新サービス開始に「さまざまな商品をたくさんのお客様にお召し上がりいただくため」とその意義を説明すると共に、「新たな美味しさに出会うきっかけに、またさらにお得になったすき家に朝・昼・晩一日何度でもご来店ください」とコメント。今サービスに対して来店・利用頻度の向上を期待しているようすがうかがえる。
先に【昨月の定価引き下げからさらに・松屋が期間限定で牛めしを240円に値下げ】でも触れているが、いわゆる「牛丼御三家」ではメインメニューでもっとも利用客が多い牛丼を期間限定で値下げして集客し、他の(高単価な)メニューで売上アップを狙う戦略を断続的に行っていた。今年に入ってからもその手法は継続しているが、【牛丼御三家の2012年1月分営業成績をグラフ化してみる】でも解説している通り、特にすき家では既存のキャンペーンの効果が薄れ、売上などの業績が頭打ちになる傾向が見えていた。
今回すき家が打ち出した新サービス「得すき」は、あらかじめ毎月実施することが決まっている一方、対象商品は毎月異なるため、「定期的に」「目新しい」セールスを展開することができる。既存の「牛丼期間限定値下げ」と比べ、(牛丼と比べればマイナーなため)一つ一つのインパクトは弱いものの、新鮮さを呈することができ、「慣れ」による効果の希薄感を避けることが可能となる。また、牛丼以外のメニューを好むお客の開拓にもつながる。
一方、従来の「牛丼値下げで集客した分を高単価商品で穴埋めする」的な効果が薄くなるため(値下げ対象が牛丼でない限り、牛丼と比べて高単価な商品の値下げとなる)、今までの牛丼値下げキャンペーン以上に、売上の面で厳しくなるリスクも抱え込む。
「得すき」で大きな影響があれば、早ければ2月分のすき家の営業成績に何らかの変化が見えてくるはず。具体的にどのような動きを示すのか、気になるところだ。
スポンサードリンク