【更新】スーパー大手ユニー、サークルKサンクスを公開買い付けで完全子会社化へ

2012/02/17 06:25


サークルKサンクス【ユニー(8270)】は2012年2月16日、すでに関連会社化している、東証一部上場のコンビニ大手【サークルKサンクス(3337)】の完全子会社化を図り、同社の株式の公開買い付けを開始すると発表した。サークルKサンクス側では賛同の意見を表明している。ユニー側では完全子会社化後、持ち株会社化を行う方針。公開買い付け価格は1株あたり1780円、買い付け期間は同年2月17日から4月2日([発表リリース、PDF])。



【コンビニ四天王の売上高などをグラフ化してみる(2011年版)】などにもある通り、サークルKサンクスは「サークルK」「サンクス」のブランドで展開するコンビニで、日本国内では売上高4位に位置している。先日お伝えした【東京・千葉のコンビニ運営CVSベイエリア、ローソンとフランチャイズ契約提携】の話などにもあるが、昨今ではフランチャイズチェーンが離脱して他の大手コンビニに合流する動きを見せるなど、「コンビニ四天王」の中では遅れを見せる場面が見受けられている。

今回の公開買い付けにより、現在筆頭株主で株式約43%を保有するユニーは、サークルKサンクスを完全子会社化した上で、持ち株会社(「ユニーグループ・ホールディングス」)に移行。食料品を主体とする総合小売業(ユニー)と、コンビニエンスストア事業(サークルKサンクス)のノウハウを有機的に組み合わせることで、国内市場への多角小売ビジネスの展開、プライベートブランド商品・物流・仕入れの統合や共同化で効率化を図り、さらには海外マーケットへの進出も模索する。

サークルKサンクスは今回の公開買い付けが成功すれば当然上場廃止となるが、ユニーはユニーグループ・ホールディングスへと移行、引き続き上場会社となる予定。

先のCVSベイエリア周りの話だけでなく、「コンビニ四天王の売上高-」などの記事でも言及しているが、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの上位三社と比して第四位のサークルKサンクスは、売上高や店舗数(≒商用エリア)の面で後れを取る展開が続いていた。今回のユニーによる完全子会社化・持ち株会社(の傘下企業)への移行により、仕入れ価格を抑え、展開商品の幅が広がる期待が持てる。どのような成果が生み出されるのか、今後の成り行きに注目したいところだ。



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