四輪駆動車採用・セブンの「セブンあんしんお届け便」初の北海道運用開始
2012/02/21 06:30


↑ 「セブン安心お届け便」(車両本体)
少子高齢化や人口減少の進展、ならびに生鮮食料品販売店などの小売店舗をはじめさまざまな拠点数の減少といった社会環境の変化を背景に、住んでいる地域で日常の買物をする上で、不便・困難を感じる人、いわゆる「買い物弱者(買物困難者、買物難民)」が増加している。このような日々の買物に難儀している人への支援は高齢化社会において、重要かつ解決優先順位の高い課題。
セブン-イレブン側ではこの「買い物弱者」問題を、地域を支える小売事業者の立場から重要視。買物や食生活をサポートする点で、同社が果たすべき役割は大きいと認識し、一連の「移動販売専用の車両」の新規開発に至り、現在実証実験も兼ねた小規模運営を各所で実施している。2012年2月20日現在、7県で10台の「セブンあんしんお届け便」専用車両が稼働し、運用が行われている。

販売場所は比布町内全域・1日10か所前後を巡回して販売する。営業曜日は毎週月-金曜の週5日間。また冒頭でも触れたように、積雪寒冷地に対応するため、「セブンあんしんお届け便」の車両としては初めて四輪駆動車を採用している。
今後も地域の特性に合わせ、今回の寒冷地仕様のようなハードの対応をはじめ、異なる状況下でどのような運営をしていくのがベターなのか、ソフト・ハード両面での対応と最適化を模索しながら、大規模展開に備えた経験取得を続けるに違いない。【セブン-イレブン、茨城県城里町で買い物弱者対策として移動販売「セブンあんしんお届け便」の運用開始】で挙げた第一号機の運用開始から一年近くが経過しているが、同社ではすでに机上だけでは手に入らない、貴重な検証データと経験を取得できたことだろう。
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