ローソンで無料Wi-Fi展開、au以外にドコモやソフトバンクも予定

2012/03/01 06:45


LAWSON Wi-Fi[ローソン(2651)]は2012年2月29日、【KDDI(9433)】と業務提携し、ローソングループの店舗を活用したWi-Fiスポットの構築を中心に共同ビジネスを展開、利用客の利便性向上を図ることで合意したと発表した。共通ポイントカードの「Ponta」の会員なら、専用アプリ経由で、ローソン店舗で設置されたWi-Fiスポットを用いて展開される無線LANサービス「LAWSON Wi-Fi」を利用できる(【提携プレスリリース】【「LAWSON Wi-Fi」プレスリリース】)。



↑ ローソンアプリ・トップ画面イメージ(Ponta会員ログイン・LAWSON Wi-Fi接続時)
↑ ローソンアプリ・トップ画面イメージ(Ponta会員ログイン・LAWSON Wi-Fi接続時)

ローソンとKDDIはスマートフォンの普及率増加に伴い、利用客の利便性を高めるため、ローソングループの店舗を活用したWi-Fiスポットの構築を中心に共同ビジネスを展開することで合意。具体的にはローソン店舗内にWi-Fiスポットを設置し「au-Wi-Fi SPOT」を展開。auの加入者ならば同サービスが利用できることになる(【au Wi-Fi SPOT】)。

またこの機器を活用することで、共通ポイントカードの「Ponta」の会員向けサービスとして「LAWSON Wi-Fi」を2012年3月末から展開する。こちらはPonta会員ならすべての携帯電話事業者が提供するスマートフォンなどのWi-Fi対応機器でサービスを利用できる。さらに「LAWSON公式アプリ」(Android版のみ。iPhone版は2012年初夏対応予定)を利用すると、利用者の属性や好みにあった「おすすめ情報」などを取得できる他、各種店舗限定のサービスが活用可能となる。

なおローソンではKDDI以外にNTTドコモの「docomo Wi-Fi」・ソフトバンクモバイルの「ソフトバンクWi-Fiスポット」も順次導入し「LAWSON Wi-Fi」での利用を可能なものとしていく。予定としては

「LAWSON Wi-Fi」…2012年3月末までに約6000店舗、同年4月末までにローソン全店舗(一部店舗や病院内除く)約9000店舗
「au Wi-Fi SPOT」…最終的に約9000店舗
「docomo Wi-Fi」…2012年8月末までに約8000店舗
「ソフトバンクWi-Fiスポット」…2012年8月末までに約7000店舗

とのスケジュールが発表されている。

導入店舗を示すロゴマークローソン側では各種Wi-Fi機能の導入・機能拡充により、上記にある通り各種情報サービスの提供で利用客の利便性を高めるだけでなく、災害時に機能しうる社会インフラとしての役割を担うと説明している。今後Wi-Fiのインフラを通じて「災害時に無料利用できるIP電話の設置」「ローソンアプリ内に地域毎の伝言板設置」を検討する。また店舗業務の一部でも活用を図り(テレビ会議、災害時における緊急情報の即時配信など)、加盟店の店舗運営を支援すると説明している。

コンビニ店舗網とWi-Fi設備による無線LANサービスの展開は、以前【セブン&アイ各店舗で無料ワイヤレス通信サービス「セブンスポット」12月1日からスタート、まずは東京23区内店舗から】で紹介したように、【セブン&アイホールディングス(3382)】がセブン-イレブンをはじめとした各グループ店舗内で「セブンスポット」として展開を開始したのが記憶に新しい。こちらは「1回につき最大60分間アクセスが可能で、1日につき3回までアクセス」の制限があったが、今回の「LAWSON Wi-Fi」では「24時間いつでも、無料で、利用時間の制限無し」なのが特徴の一つ。もちろんコンビニでの利用という性質上、長時間利用する状況は想定しにくいが、利用「回数」に制限を設けないことで、「足しげく」対応コンビニに通う動機付けにもなりうる。

元々コンビニは地域密着性の高い小売店舗ではあったが、「スマートフォンをはじめとする高機能モバイル端末の普及」という状況の変化にあわせ、それを活用できる場を「Wi-Fi網の整備」で提供し、さらなる便宜性・密着性の高さを備えることになる。各社とも試行錯誤の状況が続くものと思われるが、今後どのような進化を遂げ、サービスを提供していくのか。期待と共に眺め、利用していきたいところだ。



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