ローソン、広島で移動販売と注文配達サービスを開始
2012/03/08 06:40


↑ ローソン号

↑ ローソン神石高原町店
神石高原町とローソンは、「スモールコンパクトシティ」の実現による限界集落の支援を目的に、2011年8月に「ローソン神石高原町」をオープンしている。今回、ローソン神石高原町店への来店が困難な高齢者や、遠方の住民を対象に移動販売及び注文配達を開始することになった。
「ローソン号」はダイハツハイゼット(軽自動車)による簡易冷凍車で、温度管理は20度・5度・常温の3パターン。弁当・お菓子・惣菜・飲料・日用雑貨など、約300の商品在庫が維持される。
移動販売・注文配達の実務はそれぞれ、ローソン神石高原町店を経営する第三セクター「有限会社さんわ182ステーション」(代表取締役社長 上山実神石高原町副町長)とローソンから委託を受けた町内の事業者が行い、ローソンの商品を中心に食品や生活用品などを届けて行く。さらに各世帯を訪問した際には、町が指定した高齢者世帯(現時点では7世帯)の方々へ「お変わりありませんか」「食事はとれていますか」などの声掛けをし、安否確認を行う。
スタート時点では移動販売は毎週月-金曜日に町内全域を対象に行い、配達業務は週一度、木曜日に神石高原町草木地区・130世帯が対象となる。なお配達エリアは順次拡大される予定。
「買い物困難者」を対象とした「移動コンビニ」は、【セブン-イレブン、茨城県城里町で買い物弱者対策として移動販売「セブンあんしんお届け便」の運用開始】で紹介したセブンイレブンをはじめ、ファミリーマート、そして今年に入ってから【サークルKサンクス、移動販売車「WAKU WAKU号」の稼働を9日から宮城県で開始】で伝えたようにサークルKサンクスもスタートし、規模は違えどいわゆる「コンビニ四天王」すべてが実証実験・実働を行うことになった。現在は各社とも時代の要請に応える形で試行錯誤を繰り返しながら、効果的な運用ノウハウの蓄積、ツールの開発、コストパフォーマンスの検証、人員の育成など、本格導入に向けた準備段階にある。今後各社がどのような体制を整えていくのか、注意深く見守りたいところだ。
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