ホンダ、「インターナビ」の防災・減災への取り組みを強化

2012/03/15 06:55


インターナビ[ホンダ(7267)]は2012年3月14日、インターナビ・システムを通じて収集した自動車通行実績情報を「Google災害時ライフラインマップ」へ提供し、「インターナビ・リンク」のスマートフォン用アプリケーションに「防災・減災情報」を追加するなど、「インターナビ」を通じた防災・減災への取り組みを強化すると発表した。以前【Google、ホンダ・パイオニアと手を組み自動車・通行実績情報マップ提供開始】で紹介した、昨年の東日本大地震・震災の際にGoogleへ自動車通行実績情報を提供した流れを組むもの(【発表リリース】)。



↑ 「Google災害時ライフラインマップ」画面イメージ
↑ 「Google災害時ライフラインマップ」画面イメージ

ホンダでは、昨年の東日本大震災および台風12号が紀伊半島に被害をもたらした際に、被災地域の移動支援を目的にGoogleへ提供した自動車通行実績情報を、新たにGoogle災害時ライフラインマップに提供し、2012年3月7日よりGoogleのウェブサイトにて公開している(【該当ページ】)。

また、ホンダの四輪車所有者であれば誰でも利用できる会員サービス【インターナビ・リンク】のスマートフォン用アプリケーションに「防災・減災情報」を追加し、2012年3月14日からサービスを開始している。このサービスは、震度5弱以上の地震情報や津波情報といった災害に関する情報を受信した場合、ユーザーに警告するというもの。

↑ 地震情報詳細画面イメージ
↑ 地震情報詳細画面イメージ

「インターナビ・リンク」の新機能は大きく分けて次の二つ。

●防災・減災情報
一般財団法人 日本気象協会から提供される震度5弱以上の地震情報や津波情報、豪雨地点予測や路面凍結予測情報などの災害に関する情報を受信した場合、アプリケーション画面上に表示し警告する(Android端末対応。iPhone用は後日対応予定)。

●インターナビつぶやき情報
ルート検索をしなくても任意地点周辺の現在の道路状況を確認することができる。道路状況は、インターナビ会員から収集された交通情報の統計データをもとに、「順調」「混雑」「渋滞」がそれぞれ色違いの点線で示される。さらに、リアルタイムデータが存在する場合は「いつもより渋滞しています」など、統計データと比較した道路状況を“クルマのつぶやき”として表示する。

↑ インターナビつぶやき情報画面
↑ インターナビつぶやき情報画面

日常生活には欠かせない「自動車」との付き合いも、特に震災を経て大きく様変わりを見せるような気配がそこかしこで見受けられる。一方、機動力と表現能力に長けたスマートフォンの普及、「クラウド」的・ソーシャル的なシステム構築の考え方、そして東日本大地震・震災など、さまざまな「機会」を元に、「インターナビ」は機能の強化を続けているように見える。「インターナビ」の変化もまた、自動車全体における「様変わり」の一部なのだろう。



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