東京メトロ・都営新宿線のトンネル内でも携帯データ通信が順次可能に・3月30日から
2012/03/29 06:30
東京メトロは2012年3月28日、同年3月30日から南北線「本駒込-赤羽岩淵間」のトンネル内で携帯電話を利用できるようになったと発表した(【発表リリース、PDF】)。また東京都交通局も同日、都営新宿線「新宿駅-九段下駅間」のトンネル内で携帯電話が同年3月30日以降利用できるようになったことを発表している(【発表リリース】)。いずれも【NTTドコモ(9437)】、【KDDI(9433)】、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの4社が対応。
リリースによれば各社はトンネル内で携帯電話を利用できるよう、準備を進めていた。今回のサービス開始はその一環で、今後は指定地域では駅構内や駅停車中の列車だけでなく、駅の間の列車内でも携帯電話によるインターネット接続や電子メールが使えるようになり、これまで以上に各交通機関を便利に使えるようになる。また事故や災害発生時などの非常時に、トンネル内でも情報収集の手段として携帯電話が利用可能となる(停電時など使用できない場合もある)。
各社は今後サービスエリアを順次拡大し、2012年中には「東京メトロ全線」「浅草線、三田線、新宿線、大江戸線(一部区間を除く)」のトンネル内で利用できるように作業を進めるとしている。同時に「電車内における携帯電話の利用マナーに関しましては、これまで通り使用ルールをお守りくださいますようお願い申し上げます」とし、利用マナーを守ってほしいことも伝えている。
これまで地下鉄駅内での携帯電話利用は「駅に停車したらアクセス」「トンネル内を走行中は電波が通じないので現在の画面をチェック」「再び駅に到着したのでアクセス」というスタイルを取らざるを得なかった。今回のサービス開始で、順次「止まっていようが走行中だろうが気にせずアクセスし続ける」が出来るようになる。また、非常時の安心度アップを考えれば、ありがたい話といえよう。
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