手回しで発電・操縦する赤外線リモコンカー「EDASH」「ぐるぐるドライブ」、タカラトミーから登場

2012/04/11 06:40


EDASH【タカラトミー(7867)】は2012年4月10日、コントローラーのハンドルを手回しするだけで発電・操縦が出来る、乾電池不要の赤外線リモートコントロールカー「EDASH(イーダッシュ)」シリーズ(「EDASH」「ぐるぐるドライブ」2シリーズ全8種類)を同年7月19日から発売すると発表した。価格4179円(税込)。サイズは「EDASH」の本体が42×42×122ミリ、「ぐるぐるドライブ」が49×61×100ミリ(いずれも一例)(【発表リリース】)。



↑ リアルな造形の「EDASH」(ニッサンリーフ)
↑ リアルな造形の「EDASH」(ニッサンリーフ)

↑ 左側が「EDASH」、右側が「ぐるぐるドライブ」
↑ 左側が「EDASH」、右側が「ぐるぐるドライブ」

震災後の玩具業界の動向の一つとして、非デジタル系・非電動系のおもちゃへの関心の高まりがある。節電意識の流れが影響している(大人達が節電を口にするため、子供も真似をする)ものと思われるが、昔ながらの懐かしい玩具やボードゲーム、さらには自ら発電するタイプのおもちゃも注目を集めるようになった。このような状況下で「いつでもどこでも場所を選ばずに遊ぶことのできる手動発電型のおもちゃを開発できないか」との考えから企画されたのが、今回の「EDASH」シリーズ。

今「EDASH」シリーズは、手動で発電・操縦するのが最大のポイント。そして「乾電池不要でいつでもどこでも遊べる」ことから、メーカー側では非常時の子供の娯楽品として「非常持ち出し袋」などに納めることも勧めている。

「EDASH」シリーズの使い方は次の通り。まずコントローラーの裏側に収納している充電用コードを車体後方部にある充電コネクターに差し込み、ハンドルを回す。するとコントローラー内部の発電機が作動し、車体に充電される仕組み。次にコントローラー頭部にある赤外線発信部を車に向けて、ハンドルを回転させるとコントローラーが発電し赤外線が発信され、車が受信し走行する。1回約60秒間の充電で「EDASH」は約90秒間、「ぐるぐるドライブ」は約120秒間走行する。

↑ 発電の仕組み
↑ 発電の仕組み

小学生を対象にした「EDASH」は実車をモチーフにリアル感を追及し、車種はエコカーやハイブリッドカーを選定することで「エコ」のイメージを取り入れている(「ニッサンリーフ」「トヨタプリウス」「ホンダCR-Z」「ホンダフィット ハイブリッド」)。操作は、ハンドルを前に回すと前進、後ろに回すと後進、コントローラーの青い左右の矢印ボタンを押しながらハンドルを回転させるとフロントタイヤが動き、左や右に旋回する。さらにハンドルを速く回すとハイスピードモードとなり、よりスピーディーな走行が可能。

一方未就学児を対象にした「ぐるぐるドライブ」は、初めて赤外線リモートコントロールカーで遊ぶ子供でも容易に操作できるように、ハンドルを回すだけの簡単操作となっている。ハンドルを前に回すと前進、後ろに回すと曲がりながら後進する。車種は、「トミカ」ブランドより「パトロールカー」「しょうぼうしゃ」の2種と子供に人気のキャラクターデザインの車(「ポケットモンスター ピカチュウ」「カーズ ライトニング・マックィーン」)を合わせた計4種。なお「パトロールカー」「しょうぼうしゃ」は警告灯を点灯しながら走行する。

↑ 「EDASH」全4種類。発電機を兼ねたリモコンが、電気自動車用の電気スタンドを模している
↑ 「EDASH」全4種類。発電機を兼ねたリモコンが、電気自動車用の電気スタンドを模している

”「非常持ち出し袋」に納めておいて非常時に遊ぶ云々”はやや強引な面もあるが、自分自身の手で充電を繰り返して車を操作して走らせる面白味、稼働のためのパワーを自分で創るという実感は、通常のラジコンカーには無い独特のもの。リリースでは言及されていないが、「EDASH」「ぐるぐるドライブ」双方とも発電機を兼ねたリモコン本体部分が、電気自動車用の電気スタンドを模した形で、電気自動車への親近感を覚えさせる仕組みとなっているのも興味深い。シンプルなリモコンカーとしてだけでなく、電気周りの情緒教育用玩具としても、少々気になるアイテムといえる。


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