ゼンショー、スーパーの「マルヤ」を完全子会社化
2013/12/24 08:00

マルヤは1962年に設立されたスーパーマーケット。消費性向の変化や業界内の競争激化に伴い2007年2月期以降営業損失を計上し続けており、2012年11月にゼンショーの連結子会社化をした上で諸施策を実行、収益改善を目指していた。しかしながら経営状態の改善にはまだ遠く、抜本的な改革を行うには相当規模の投資と大胆なリニューアルを行うための体制構築が不可欠であると判断。その施策を機動的かつ柔軟に行うには、株式上場の維持は難しく、また合理的では無いとし、今回の上場廃止の判断に至った。

一般消費者の中食性向へのスライドにより、総合百貨店的なスーパーはともかく、食品スーパーにおいてはそれなりに需要の活性化が見えているはず。しかしマルヤにおいては競合他社との競争激化の波にもまれる形となり、2013年3月期では25億1000万円の純損失を計上、現在進行中の2014年3月期でも14億0800万円の純損失を見込むなど、当初ゼンショーが予想していた以上の業績の悪化ぶりを示している。今回の完全子会社化による状況改善のための施策の集中化、高機動化の判断も、しかるべき結果といえよう。
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