緊急地震速報対応型のデジタルサイネージ付き自販機、神奈川県に設置
2012/04/28 19:30
オックスプランニングは2012年4月26日、ダイドードリンコ、クリエイティブワークスと共同で、同年4月1日から清涼飲料水の自動販売機と併設した緊急地震速報対応型デジタルサイネージ『自動販売機併設型緊急地震速報対応デジタルサイネージ』の導入を始めていると発表した。神奈川県川崎市高津スポーツセンターに導入、その後川崎市の6施設への導入を進めて行くとのこと(発表リリース)。
↑ 緊急地震速報対応型デジタルサイネージ併設型自動販売機事例
『自動販売機併設型緊急地震速報対応デジタルサイネージ』は、平常時は導入した施設や店舗のオリジナル情報コンテンツの放映が可能な、自動販売機併設型デジタルサイネージ。ダイドードリンコ社の自動販売機の横に、ゴミ箱を内蔵した21.6インチ高輝度液晶モニター、専用スピーカー、警告用LEDなどを配している。また操作端末としてクラウド型映像配信システム『クラウドエッジ』専用端末1式(クラウドエッジSTB 映像放送端末)もセットになっている。
震度4以上の地震が発生する場合、気象庁からの発報を受け地震速報端末が強制的かつ事前に警告映像を映像モニターに表示する仕組み。また各都道府県が発信している災害情報(津波・台風)もテロップにて放映することが可能(対応できない場所もある)。
平常時の配信映像は、コンテンツ配信管理ソフトが提供されるので、自前のパソコンで管理し、配信が可能となる。専用の映像放映端末(クラウドエッジSTB)も提供するので、映像表示機(ディスプレイ・プロジェクター)に接続するだけで、デジタルサイネージに必要な環境が整う。なおダイドードリンコの自動販売機を、所定の条件を満たして設置する場合は、各種機器費用や毎月発生する使用料が5年間無償となるとのこと。
コンビニ同様街のあちこちで見かけるようになった自動販売機。その「随所配置」の利点を活かし、情報配信ツールとしての役割を持たせ(ここまでは【自動販売機上のデジタルサイネージ】にもある通り、ごく普通に見かけることができる)、緊急時には「外部に居ても」「即時に」情報を受信できる仕組みは、自販機の特性を活かした興味深い切り口といえる。実用性もあわせ、地域社会への公共サービス提供的な役割をどこまで果たせるのか、今後の実証結果を見守りたいところだ。
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