東急、震災時の避難滞在用地図「震災時安全ハンドブック」を駅などで無料配布
2012/06/20 06:35
東京急行電鉄は2012年6月19日、震災発生時に利用客が落ち着いて行動できるような情報を盛り込んだ「震災時安全ハンドブック」を、同年6月21日から東急線の各駅並びに沿線の東急ストア60店舗で無料配布すると発表した。15万部を発行し、全部で88ページ。また、同年10月の備蓄完了を目途に飲料水や簡易トイレなどの配備を進めていることも明らかにした。東急側ではこれらの施策により「さらに安全・安心な東急線を目指します」とコメントしている(【発表リリース】)。
↑ 震災時安全ハンドブック
今回無料配布されるハンドブックは、大規模な地震が発生した際、利用客に落ち着いて行動してもらうことを目的に発行するもの。震災発生時に利用客に協力をしてほしいこと、大規模地震に備えた東急線のさまざまな取り組み、東急線沿線の駅周辺地図を一冊にまとめた構成になっている。
駅周辺地図では、大規模地震発生時、列車の運行が再開するまでの間の一時滞在施設や広域避難場所を東急線沿線を37エリアに区分けして表記している。また、駅・高架橋・トンネルの耐震補強工事といった施設面での減災対策や各種訓練など、これまで同社が進めてきたさまざまな取り組みも紹介している。
通勤や通学で同路線を使用している人には非常にありがたい、万が一の時のための「お守り」代わりのようなハンドブックとして役立つに違いない。公共性などを鑑み、できればその内容をPDFファイルなどによる(配布終了後でかまわないので)一般公開も検討を願いたいところだ。
■関連記事:
【都内施設利用者・居住者向け「災害時帰宅支援ポケットMAP」ファミリーマートから発売】
スポンサードリンク