モスバーガー、今夏の節電施策を発表

2012/06/29 06:55


モスバーガーモスバーガーを展開する【モスフードサービス(8153)】は2012年6月27日、沖縄県を除くモスバーガー全1357店で、同年7月2日から政府要請期間にあわせ、最大で消費電力15%削減(2010年比)に向けた自主計画を実施すると発表した。地域によって目標値は異なり、最大では関西電力管轄で15%削減となる(【発表リリース】)。



↑ 対象店舗と節電目標など
↑ 対象店舗と節電目標など

今回節電が行われるのは沖縄電力管轄を除く全店舗。各実施店舗では全店共通事項を基本プランとした上で、管轄ごとの状況に合わせて追加事項を重ねて実施し、さらなる削減を目指していく。

●全店共通事項
・ISO14001認証に基づく従来からの省エネ活動の継続
・空調効率の向上(室外機周辺の整理整頓と遮光、建物への日射を遮るための“緑のカーテン”やブラインド、すだれの使用など)

●管轄ごとの追加事項(例)
・客席照明の1/2程度消灯
・客席空調の28度設定
・照明のLED化
・空調、冷凍冷蔵庫、換気扇等のフィルター清掃
・待機電力の削減

2011年において東京電力と東北電力管内のモスバーガー全610店で実施した節電対策では、最も効果の大きかった8月で電気使用量が対前年同月比16.9%と、非常に大きな削減効果が確認されている。同社では、今夏予測されている全国的な電力不足に対応するために、対象店舗を拡大して節電を行うことになった。

また、本部公認店長資格「マスターライセンス」有資格者の指定研修において、環境関連の講座で省エネをテーマにした講義を今年度より強化していく。これにより運用管理の主体の店長への教育強化を図り、夏期のみならず、年間を通じての節電対策も併せて実施していくことになる。

「クーリングスポット」(電力の需要が大きくなる時間帯に公共施設や商用施設で冷房を効かせて集客し、世帯での冷房を節約させるという考え方)の拠点となりうるファストフード店舗での過度な節電は、かえって状況を悪化させることになりかねない。何事にもバランスが大切になる。特に状況の厳しさが予想される西日本地域では、数字目標のもとに適度な、賢い節電を目指してほしいものである。


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