電子書籍リーダー「Kobo Touch」を7980円で販売…楽天、グループ会社のKoboの日本国内での事業開始を発表

2012/07/03 06:45


kobo Touch楽天は2012年7月2日、同社の子会社Kobo Inc.が日本での電子書籍サービスを同年7月19日から開始すると発表した。日本市場には電子書籍リーダーとして『kobo Touch(コボタッチ)』を導入する。価格は7980円(税込)。リーダーそのものは2日から予約受付を開始し、電子書籍は7月19日から配信する(『発表リリース』)。




↑ kobo Touch(コボタッチ)の公式動画。
↑ kobo Touch(コボタッチ)の公式動画。【直接リンクはこちら】

Kobo社は、世界190か国、900万人が利用する電子書籍サービスを運営しており、カナダやアメリカ合衆国、イギリス、フランスをはじめ、グローバルに事業を展開している。配信する電子書籍コンテンツは、同社の電子ブックリーダーからだけではなく、アプリケーションを通じてiOS、Android、Windows、Macなど、スマートフォンやパソコンなどからも読むことが可能で(リリース上では「近日対応予定」とある)、さまざまなデバイスに対応したオープンな電子書籍提供モデルを展開している。

日本市場に投入する電子ブックリーダーは「kobo Touch(コボ タッチ)」で、目に優しく太陽の下でも読みやすいE Ink社の電子ペーパー「Pearlディスプレイ」を搭載。端末の重さは185グラムと軽く、片手でも手軽に書籍を読むことが可能。また、1台の端末に最大約1000冊のコンテンツをダウンロードし、持ち運ぶことができるので、外出先や旅先などいつでも好きな時に、本を楽しむことが可能となる。さらに、Wi-Fi機能を搭載しているため、どこからでもワイヤレスでストアへのアクセスができる。本体カラーはブルー、ライラック、シルバー、ブラックの4種。

■kobo Touchの主な仕様
・ディスプレイ:6インチ タッチスクリーン電子ペーパー(16諧調グレースケール)
・対応ファイルフォーマット:EPUB、PDF
・内蔵メモリ容量/使用可能領域:約2GB/約1GB(約1000冊分)
・ワイヤレス機能:802.11b/g/n
・プロセッサ:Freescale i.MX507
・接続:microUSB、Wi-Fi
・サイズ:114mm×165mm
・厚さ:10mm
・重さ:185g
・連続駆動時間:約1ヶ月
・フォント:11種(日本語フォント2種含む)、サイズ17段階
・PC動作環境:
※利用には、USBポート付きの、インターネットに接続できるパソコンが必要。
 [OS]
Windows7/Windows Vista /Windows XP (SP3)/
Mac OS X10.5 (Intel)もしくはそれ以上
Intel Pentium4(Windows)、Intel Core Duo(Mac)もしくはそれ以上
 [メモリ]
1GB RAM、ハードディスクに200MB以上の空き容量(書籍データの保存に必要な文を除く)
1024×768以上のディスプレイ解像度

コンテンツフォーマットは、世界標準規格の「EPUB3.0」を採用。日本語の縦書きやルビ表示など日本語独特の表現に対応する。「EPUB3.0」の日本語コンテンツを全面採用するのは、電子書籍ストアとしては「koboイーブックストア」が初めて。利用者は、楽天会員IDを通じてコンテンツを購入すると、購入金額の1%分の楽天スーパーポイントが付与される。また、楽天スーパーポイントを使って、電子書籍コンテンツの購入も可能である点などは、従来の楽天ブックスでの書籍購入と変わらない。また、ソーシャルリーディング機能「Reading Life」の導入も特徴の一つ。

kobo Touch利用スタイル端末の販売は、楽天のオンラインショッピングモール「楽天市場」や「楽天ブックス」をはじめ、家電量販店を通じて行っていく。また大手書店に、実機に触れられるタッチ&トライスペースを設け、「kobo Touch」の周知を図ることになる。

今回国内販売が始まる「kobo Touch」向けに提供する電子書籍コンテンツは、世界最大級のコンテンツ数を自負する「koboイーブックストア」より購入することができる。日本語のコンテンツは、小説・エッセイやビジネス書、コミックなど多ジャンルにわたり、コンテンツ数は日本語以外のコンテンツを含め、約240万冊を用意。また、出版社の協力を得て、独占「先行」配信のコンテンツも取り揃えたとのこと。

先日【アマゾン、日本国内での「Kindle近日発売」を発表】で伝えたように、電子書籍リーダーの最大手・アマゾンのKindle(キンドル)も日本での近日発売を発表している。今回のKoboの発売開始と合わせ、今年の夏は電子書籍周りで暑い季節となりそうではある。


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