”「軽自動車」は「軽油」だと思っていた”も…給油ミス上のトラブル、2か月間で256件
2012/07/20 06:45
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は2012年7月19日、自動車に対する燃料の給油で生じたトラブルの状況を把握するため、同年5月1日から6月30日の2か月に渡って行った、燃料の給油間違いによる救援依頼の調査結果を発表した。それによると発生件数256件のうち、セルフスタンドによるものが約3/4を占めていることが分かった。JAF側では「セルフ式給油スタンドそのものが増加している」とした上で、慎重に給油するようにとドライバーに注意喚起をしている(【発表リリース】)。
今調査はJAFが2012年5月1日から6月30日の間にJAFが全国で実施した救援(ロードサービス)36万0425件から、給油間違いによるトラブルを精査したもの。合計件数は256件。同様の調査を2010年12月1日から2011年1月31日まで実施した際は255件(47万6222件中)だった。
それによると、給油した燃料別で一番多かったのは「ガソリン車に軽油を給油してしまった」という事例で154件、60.2%に達していた。
↑ 間違い燃料別(具体的に入れたもの)
↑ スタンドが有人かセルフか
次いで多かったのは「ディーゼル車にガソリンを給油してしまった」事例で80件・31.3%。中には灯油を間違って入れてしまった事例も複数確認されている。またセルフスタンドか有人スタンドかでは、セルフスタンドが圧倒的に多く73.4%にも及んでいる。
リリースには具体的なミスの理由も一部掲載されているが、それによるとケアレスミスの類が3割強、普段乗らない車だったことを起因としたものが2割強、そして「軽自動車なので軽油を給油するものだと思っていた」という事例も16件確認できる。
冒頭でも触れている通りJAF側では今回の調査結果を受けて、「セルフ式給油スタンドが増加している」という事実を確認した上で、「マイカーではない車両や、初めて乗る車両に給油する時は、必ず車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するなど、慎重に給油するように」とドライバーに呼びかけている。
なお燃料種類のミスによって生じるトラブルもJAF側では説明しているが(【間違った燃料を給油した場合に起こるトラブルとは?】)、状況によってはエンジンそのものに大きなダメージが生じることになる。くれぐれも間違いのないように、そして万一間違ったとしてもすぐに異常に気が付くよう、運転の際の異変には十分配慮するようにしよう。
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