移動コンビニ「ファミマ号」、群馬県の特別養護老人ホームに展開開始
2012/08/22 06:40


↑ 「ファミマ号」(2トンタイプ)(南相馬市での運用状況)
今回展開される「ファミマ号」は桐生市の中心街から北西約20キロにある、特別養護老人ホーム「しみずの里」(所在地:群馬県桐生市黒保根町)の駐車場にて、毎週木曜日の11時00分から13時00分までの営業を行うことになる。今後は地域住民の要望を確認しながら、順次営業拠点を拡大する予定。なお「ファミマ号」はしみずの里の関係者をはじめ、近隣住民も利用が可能。
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↑ しみずの里
今回導入される「ファミマ号」は、従来の3トン型より小型の2トンタイプが導入される(普通免許で運転が可能なのもポイント)。
この「ファミマ号」はトラックの荷台を改造し小型店舗をイメージして、おむすびやサンドイッチなどの中食商品だけでなく、洗剤、軍手などの日用雑貨まで合わせ、約200種類の商品を揃えている。専用の発電機を搭載しているため、停電地域でも営業が可能(約50時間)。入口・出口を1か所ずつ設け、出入口には手すり付きの昇降ステップを設置し、乗り降りの負担軽減を試みる。また支払方法はハンディレジ(1台)、現金のみの会計で、ファミマTカード・クレジットカード・プリペイドカードは利用できない(各種収納代行も不可)。付帯設備として手洗い台1台、電子レンジ1台、電気ポット1台などがある。
地図を見れば分かるが、今回展開先となる「しみずの里」は緑豊かな場所ではあるが、周辺に商店の類は無く、買物には1キロ前後の移動を余儀なくされる。週一でも巡回によるコンビニ展開は、同施設にとって心強い味方となるに違いない。採算性や運用上の問題はあるが、それらを今件も含めた実証実験を繰り返しながら、移動コンビニの類はかつて各地で見られた「移動図書館」のような役割を果たすことになるのだろう。
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