流線型スタイル、グランクラス採用…北陸新幹線用新型車両、JR東西が共同開発
2012/09/05 06:45


↑ 北陸新幹線用新型車両の外観
今回開発が決まった新型新幹線車両(E7系…JR東日本、W7…JR西日本。10M2T=モーター車両10両、トレーラー車両2両=前後の先頭車)は12両編成で、「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとして採用。高速(営業最高速度は時速260キロ)で走行するための造形と日本の伝統的な色使い、新幹線が走行する沿線の風景を融合させ、スピード感と精悍さを表現する。先頭形状は環境性能を考慮した空気力学的な最適形状とするデザインを採用し、One-motion line(ワンモーションライン シンプルな流線形)とネーミングしている。
車体色は車体上部色を「空色」、車体色を「アイボリーホワイト」、車体中央の帯色を「銅色(カッパー)および空色」。また、アクティブサスペンションを搭載し、より乗り心地の良い車両とする。
内装・車両内の構成としては、プレミアムブランドである「グランクラス」を車両編成内に導入。またバリアフリー設備の充実や客室への電源コンセント設置、車内のすべての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置するなど、サービス設備をより充実する。

↑ グランクラスのイメージ
【JR東日本のグランクラス解説ページ】にもあるが、グランクラスは旅客機で例えればファーストクラスに相当する車両。定員データを見ると普通車が80人強、グリーン車が63人なのに対し、(先頭車両ということもあるが)グランクラスは18名のみ。シートピッチ(前席と後席との距離。座席間の空間ではない)も普通車104センチ、グリーン車116センチだが、グランクラスは130センチと広めになっている。乗り心地を向上させるアクティブサスペンションも、他車両がセミアクティブサスペンションな一方、グランクラスはフルアクティブサスペンションを採用し、より良い乗り心地を提供する。
導入は来年以降の話となるが、今から展開が楽しみな人も多いに違いない。
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