KDDI、高齢・難聴者にも通話可能な「補聴機能強化ケータイ」試作
2012/10/03 06:30


↑ 「補聴機能強化ケータイ」試作機外観
KDDIと京セラでは、昨年の「CEATEC JAPAN 2011」で展示した「新聴覚スマートフォン」の技術を、世界初の機能「スマートソニックレシーバー」として2012年5月に商品化している(「URBANO PROGRESSO」「簡単ケータイK012」)。今回、高齢・難聴の人に携帯電話での通話を楽しんでもらうための取り組みとして、「スマートソニックレシーバー」をベースに、新たに補聴のための機能を搭載した「補聴機能強化ケータイ」が試作された。
今件「補聴機能強化ケータイ」は、音が聞こえづらい人のために受話音量をさらに上げて(「簡単ケータイK012」の約2倍)、利用者の聴力に合わせた音の高さを調整する「周波数イコライジング機能」や、相手の声が小さくても大きな音量で聞こえる「ダイナミックレンジ圧縮機能」を搭載。いろいろな聴力に合わせて調整する事が可能となった。また「スマートソニックレシーバー」の特徴として、受話部の広い範囲で聞くことができ、さらに耳に当てる位置を多少ずらしても音量が急激に変化しないため、耳を当てる位置で急に音が大きくならず安心して使うことができる。
「補聴機能強化ケータイ」はまだ試作機の段階で、今後機能の改善や商品化に向けた付随機能の搭載もありえる。「簡単ケータイK012」のように具体的に商品化されることを期待しつつ、今後さらなる技術の蓄積を望みたいところだ。
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