サイバーエージェントなど、NFCを使ったスマートフォンによる電車内広告を展開

2012/11/20 06:45


スマートOOH広告サイバーエージェント、東急電鉄、東急エージェンシー、凸版印刷は2012年11月16日、NFC技術を活用し、交通広告・屋外広告などのOOH(Out Of Home。屋外広告や交通広告など、家庭以外の場所で展開される広告)とスマートフォンを組み合わせた広告手法「スマートOOH広告」を開発し、実証実験を開始すると発表した。第一弾としてサントリー食品インターナショナルの新商品「ペプシ スペシャル」(【トクホなペプシ「ペプシ スペシャル」登場】)のプロモーションを、同年11月16日から東急線にて展開する([発表リリース])。



↑ スマートOOH広告実用イメージ
↑ スマートOOH広告実用イメージ

「NFC」とはNear Field Communicationの略で、ISOで規定された国際標準の近距離無線通信技術。Felicaなどの非接触型ICカードの上位互換性がある。通信距離は10センチ程度に限定され、その最も特徴的な機能は「かざす」だけで、誰でも簡単にデータ通信が可能な点にある(【公式解説ページ】)。

今回実施されるのは、電車の車内広告や駅構内のポスターなどにNFCタグを設置し、スマートフォンでのタッチをうながすことで、スマートフォン上でのキャンペーンに誘導するもの。バーコードリーダーの読み取りやアプリの起動・ダウンロードが不必要なため、オフラインの場からオンラインへの誘導が容易になり、OOH広告とインターネットのウェブとの連動を簡単に実現できる環境が整備できる。ワンタッチで音楽、動画、アプリなどの限定コンテンツの提供や、クーポンの提供などさまざまな展開を行うことが可能となる。

第1弾として展開される、サントリーから2012年11月13日に発売された特定保健用食品の新商品「ペプシ スペシャル」のプロモーション企画では、同年11月16日から12月1日まで、東急線の電車内に掲出されたつり革広告、およびドアステッカー広告を、NFC搭載スマートフォン(NFC対応モデル限定)でタッチすると、自動的にキャンペーンページにリンクするというもの(東急東横線では11月17日-12月1日、東急田園都市線では11月16日-11月29日、各1編成の広告貸切電車内のつり革・ドアステッカー広告で展開。ウェブ経由からの応募もあわせ、期間中に「ペプシ スペシャル」を合計で1000本(490ミリリットルペットボトル4本セットを250名にプレゼント))。その場でプレゼントが当たるインスタントスロット・ゲームに参加することが可能となる。またNFC非対応携帯電話でも参加可能なコンテンツも用意している。

今件ではNFCを活用した技術提供を凸版印刷が担当し、NFCタグを搭載できる交通広告枠の調整を東急電鉄、東急エージェンシーが担当、NFC搭載スマートフォンを活用したプロモーション企画・マーケティング企画をサイバーエージェントが担当する。各社は今後とも各種技術を掛け合わせ、既存の広告媒体の活用に工夫を凝らし、新しい切り口での展開を試みていくとのことである。



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