マジコン輸入禁止に…経産省、任天堂のニンテンドーDS用マジコン輸入差し止め申し立て、税関で受理と発表

2012/11/23 08:00


マジコン経済産業省は2012年11月22日、同年10月19日付で経済産業大臣が意見書を交付した、【任天堂(7974)】から発売されている携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の技術的制限手段を回避する装置(いわゆるマジコン)に関し、同年11月21日に任天堂からの輸入差し止め申し立てが税関において受理され、全国の税関で差し止め対象に追加されたことを発表した。これにより今後、日本へのマジコン輸入は禁止されることとなる(【発表リリース】)。



「マジコン」とは「マジックコンピューター」の略で、某社のツール「スーパーマジコン」を由来とする言葉。主に任天堂が発売している携帯ゲーム機ニンテンドーDSに施された技術的制限手段(セキュリティ)を回避し、コピーされたゲームの起動を可能にする装置を指す。マジコンなどの技術的制限手段回避装置の輸入・販売行為に対しては、2011年12月1日に改正不正競争防止法が施行され、同行為に対する刑事罰が導入されている。

今回の措置により、「マジコン」はいわゆる「水際措置」で日本国内への輸入が規制されることになる。

↑ 関税法に基づく水際措置の概要(リリースから)
↑ 関税法に基づく水際措置の概要(リリースから)

また今回の発表では合わせて「マジコン」に関し、広告掲載やインターネット上での紹介、販売サイトへのリンクについても、個別取引のあっせんに該当する場合、「ほう助行為」(売買を手助けする行為)として、損害賠償や刑事罰の対象となる可能性があるとし、慎むよう注意喚起をしている。

なお今回の発表によれば、不正競争防止法に違反する、技術的制限手段を回避する物品の輸入差し止め申し立てが受理されたのは、2011年12月1日の改正不正競争防止法施行以降初めてとのことである。


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