ファミマが高齢者向け弁当宅配事業ルートを活用した、商品宅配事業を開始
2012/12/07 07:30


↑ 今宅配事業の概念図
今回ファミリーマートが展開する宅配事業は、「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」の利用客に、カタログ掲載のファミリーマート商品をお弁当と一緒に注文し、届けてもらうというもの。現段階で宅配するファミリーマートの商品は、ケアマネジャーを対象にアンケート調査して、“食べやすさや栄養バランスを考慮した食品”や“高齢者から買い物を依頼されることが多い日用品”などをもとに厳選した朝食セットや和菓子、飲料、大人用紙おむつ、洗剤、ティッシュペーパー、電池など45種類。商品は利用客の要望を確認しながら随時拡大・変更していく予定。
送料は無料。前日18時までに注文すると、翌日に「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」の弁当と一緒に届けてもらえる(昼と夕の1日2回)。また宅配と同時に利用客の安否確認も実施するなど、単なるネット宅配とは異なる、利用客とのコミュニケーションを大切にした宅配サービスを展開していく。
ファミリーマート側では今後「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」とファミリーマートを融合させた色々な仕組みを検証した上で、展開地域や利用客層、取扱商品の拡大を図るとしている。
高齢者用の宅配サービスと手を組んで、コンビニの商品を届ける仕組みとしては、以前【ローソン子会社、高齢者向け宅配弁当事業者のルートを使った商品宅配事業の実証実験を大阪府で開始】で紹介した、ローソンとはーと&はあとライフサポートとの連携が記憶に新しい。今回のファミリーマートの事業もまた、既存の高齢者向け宅配サービスを活用した、関係者すべてが役立つサービスとして注目に値する。
いわゆる「買い物弱者」問題や、高齢者の独り身問題と合わせ、生活に密着するようになったコンビニの社会貢献的な事業展開に、今後も注目してきたいところだ。
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