モスとミスドの店が「IN THE KITCHEN」に進化へ・「MOSDO恵比寿店」が屋号やメニューを変更
2013/02/28 14:45
モスフードサービスが運営するモスバーガーとダスキンが運営するミスタードーナツは2013年2月27日、両社の共同開発ブランドである「MOSDO(モスド)」の店舗「MOSDO恵比寿店」(東京都渋谷区)を、メニューのコンセプトと屋号を変更し、「IN THE KITCHEN(イン ザ キッチン) 恵比寿店」として同年3月10日午前10時に開店すると発表した。「心と身体にやさしい食事と空間」を主軸に、両社の共同開発メニューが展開されることとなる(【発表リリース】)。
↑ MOSDO恵比寿店から新装開店となるIN THE KITCHEN(イン ザ キッチン) 恵比寿店
今回屋号などを変える「MOSDO恵比寿店」改め「IN THE KITCHEN(イン ザ キッチン) 恵比寿店」は、「心と身体にやさしい食事と空間」を基本概念とし、モスバーガーとミスタードーナツの共同開発メニューが味わえる、ここにしかない店舗として展開される。JR恵比寿駅から徒歩1分という立地を生かし、平日は近隣で働く人や休日のショッピング途中の人にも気軽に立ち寄れるようなメニューの開発を行う。
朝はビュッフェ形式の「モーニングメニュー」(平日と土曜日の朝7時-10時)、ランチタイムは、シチューやサラダ、サンドイッチなどをプレートにした「プレートセット」を4種用意する。カフェタイムには今回新たに開発されたオリジナルの「生ラスク」をはじめとする豊富なスイーツメニューを揃え、ディナータイムには、ディナー用の「プレートセット」やアルコールを販売する。朝から晩まで、そして女性が一人でも利用しやすいお店をアピールしていく。
↑ 看板メニューの生ラスク
看板メニューとして開発された「生ラスク」は、人気の「厚焼きホットケーキ」に発酵バターを染みこませ、グラニュー糖を振りかけ、高温のオーブンで焼き上げたオリジナルスイーツ。外はサクッと香ばしく、中はふわっとした食感が残る、焼き立ての味わいが楽しめる。店で焼き上げる「生ラスク」は、焼き立ての香ばしく甘い香りを店内で感じとれることになる。
営業時間は平日・土日が午前7時から深夜0時まで、日曜が午前9時から午後10時まで。年中無休で席数は65席(全席禁煙)。オシャレなカフェの雰囲気がただよう外観を有している。
●今後の『MOSDO』
『MOSDO』は“商品やサービスを通じて、日常生活における憩いやくつろぎを提供する場”をコンセプトに、2010年4月に第1号店「MOSDOイオンモール広島府中店」をオープンし、ハンバーガーとドーナツを一緒に購入し食べることができる店舗として注目を集めた(【ミスタードーナツ+モスバーガーの「MOSDO(モスド)」ブランドが店舗で登場・新業態展開実証実験店オープンへ】)。その後、モスバーガーが食事メニュー、ミスタードーナツがスイーツメニューを担当し、既存ブランドの商品とは異なる新規開発商品を提供する店舗として2011年9月に「MOSDO京都河原町通り店」(2012年10月閉店)、2012年4月に今回屋号・運営コンセプトが変更される「MOSDO恵比寿店」をオープンしている。
これら店舗の展開の中で、利用客が『MOSDO』の名称から思い浮かべるのは“ハンバーガーとドーナツを一緒に食べられる店舗”であることが明確化された。そこで『MOSDO』の店舗名称は「MOSDOイオンモール広島府中店」と同様に、既存のハンバーガーとドーナツを一緒に販売する店舗タイプのみに使用することにした。2013年度の『MOSDO』店舗については、広島での検証を踏まえ既存ブランド(モスバーガー、ミスタードーナツ)と競合しない地域へ1社運営による直営店舗として出店していく予定となる。
元々実証実験的な立ち位置だった『MOSDO』店舗だが、今回「IN THE KITCHEN」が枝分かれする形で登場し、別のコンセプトでの実験的店舗が展開されることになる。ハンバーガーとドーナツを共に食せる『MOSDO』と、新メニューで心と身体にやさしさを提供する「IN THE KITCHEN」の双方店舗が、今後どのようなメニューを生み出していくのか、そして他地域に展開しうるのか。成り行きに注目したいところだ。
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