豪華客船のような寝台列車「クルーズトレイン」構想、JR東日本発表

2013/06/06 15:45


クルーズトレインJR東日本は2013年6月4日、同社が昨年10月に策定した経営方針「グループ経営構想V(ファイブ)-限りなき前進-」に基づき、2016年春以降の運行開始を目指して寝台列車「クルーズトレイン」を新造すると発表した。特徴ある外見・内装は豪華客船を思わせ、新開発の動力システムを採用することで電化・非電化区間を問わず走行できる(【発表リリース、PDF】)。



↑ クルーズトレインの内装と外見のイメージ(コンセプトをイメージしたもの)
↑ クルーズトレインの内装と外見のイメージ(コンセプトをイメージしたもの)

今列車はJR東日本の経営方針に基づき、とりわけ東日本エリアの地域活性化策や観光振興策、国内観光流動と訪日観光客の拡大を図るため、利用客に「日本を楽しむあなただけの上質な体験」を提案すべく、新造されるもの。

列車のデザインはKEN OKUYAMA DESIGN代表の工業デザイナー・奥山清行氏。個性的で新しい時代の豪華さに満ちたスタイルとし、この列車ならではのぜいたくを「上質な空間」として表現することになる。上記にあるイラストはあくまでもコンセプト的なもので、具体的なデザインは今後決定・発表される。

列車の動力には電化・非電化区間を問わず走行が可能で、安定した走行性能と高い冗長性を両立する新開発の動力方式(EDC方式)を採用予定。また優れた乗り心地や高い静粛性を実現するため、優等列車向けに開発し採用してきたフルアクティブ動揺防止制御などを、さらに磨きあげたものも導入される予定。

列車編成は10両の専用編成とし、パブリックスペースとしてダイニング、ラウンジを用意。プライベートスペースとしては1両あたり2-3室の客室とし、2クラスのスイートルームが提供される。運行エリアは当面東日本を中心とするが、「季節やテーマに合わせて日本列島を巡り、これまでにない感動を味わう旅行プラン」も検討していくことになる。

まさに「陸を走る豪華客船」的な雰囲気の強い、今回のクルーズトレイン。具体的な外見や詳細な仕様は今後の発表となるが、どのような「優雅な旅」を提供していくのか。続報が心待ちにされる。



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