「艦これ」特集小冊子付き「コンプティーク」10月号、緊急重版決定
2013/09/12 06:05
KADOKAWAは2013年9月11日、グループ会社の角川書店が発行している月刊デジタルコンテンツ情報誌「コンプティーク」の2013年10月号(9月10日発売)について、「艦これ」の小冊子の人気から需要過多状態になったことを受け、同号の緊急重版を決定したと発表した。同年9月下旬に再度発売を予定している。特別定価940円(【発表リリース:デジタルコンテンツ情報誌『コンプティーク』10月号 一部書店完売につき、緊急重版決定】)。
↑ 「コンプティーク」2013年10月号と付録の「艦これ」小冊子
「コンプティーク」は1983年11月に創刊された月刊ゲーム情報誌。現在ではゲームの領域を超え、総合的なデジタルコンテンツの情報を提供し、同グループのメディアミックス戦略のサポート雑誌的な役割も果たしている。印刷証明付き部数は6万9667部。
一方「艦これ」とは角川ゲームスとDMM.comが共同開発したパソコン向けのソーシャルゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のこと。プレイヤーは複数の艦隊を指揮する提督の立場から、駆逐艦・軽巡洋艦・重巡洋艦などを擬人化した「艦娘(かんむす)」で自分だけの艦隊を編成・育成し、強化をしつつ連合艦隊を指揮し、さまざまなミッションをこなし、敵艦隊を撃破していく。2013年9月時点で登録者数は70万人近く、プレイを開始できた人も65万人を超えている(【ツイッター・「艦これ」公式アカウントの発言より】)。
今回重版が決まった10月号では、別冊付録として84ページで構成された「『艦隊これくしょん -艦これ-』提督が鎮守府に着任しました」が添付。艦娘(かんむす。プレイヤーが指揮する艦船群)たちのルーツを追った艦娘型録や運営鎮守府、田中謙介の艦これ誕生秘話、関連用語集、ゲームの解説など、ちょっとした解説本並のボリュームを有している。元々「艦これ」がブラウザゲームで、紙製の説明書の類が存在しないこともあり、この小冊子目当てのゲームプレイヤーから、同号は引く手あまたの状態となった。また、今号から一部のファミリーマートでの発売も開始されたものの、絶対数の不足から需要をまかない切れるまでには至らず、多くの店舗で発売初日に品切れとなる状態が確認される事態となった。
当初角川書店側では今10月号について重版を検討したものの、「付録制作に時間がかかり、今月は連休が多いため販売期間中に納品できない」との理由から、重版を断念していた。同号には「TYPE-MOON スペシャルドラマCD」も同梱されており、これの追加生産もハードルの一つだったと考えられる。しかし一度重版断念の決定後、同社内で会議を重ねると共に関係会社への対応を依頼した結果、今回重版が行われることとなった。角川書店の井上伸一郎社長によれば、【「通常では考えられない進行を可能にしてくれた関係者の皆様に感謝します」】とのことで、ハードなスケジューリングが断行されたものと思われる。
一般雑誌はともかく月刊誌の重版はかなりレアなケースで、しかも今回のように付録ありの場合はさらにハードルが高くなる(製作工程が複雑化するため)。同誌次号以降も「艦これ」関連のストラップが付録に登場することもあり、需要が通常より高まる可能性がある。定期的に購入している人や、付録などの確実な確保を望む人は、早めに書店などでの予約をしておいた方が無難だろう。
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