コンビニと食品スーパーの融合・コンセプトは「家庭のキッチン」…ファミマがイズミヤとの共同店舗を実験展開
2013/10/05 21:00


↑ ファミリーマート×イズミヤ寺田町東店(イメージ)
今回展開される新店舗「ファミリーマート×イズミヤ寺田町東店」は、「家庭のキッチン」をコンセプトに掲げ、「コンビニならではの利便性や商品力」と「スーパーの強みである出来立て惣菜や生鮮食品、日配品、加工食品などの品揃え」を一体化させ、新しい形の店舗フォーマットを創り上げる実証実験のモデル店舗。店舗の入り口ではプロモーションコーナーを設置し、「旬」のお得商品や季節商材などを展開して買い物の楽しさを演出したり、生鮮食品と調味料などの加工食品をそばに配することで家庭のおかずのメニュー提案も実施する。
また店内には木目調の内壁やカウンターを採用し、2階には42席のイートインコーナーも設置。買い物の快適さをより高いレベルで演出する空間づくりを行っていく。営業時間はコンビニに合わせる形で24時間となる。
コンビニがフライヤー商品をはじめとした惣菜に力を入れるようになり、各種情報サービスやチケット販売も行うようになるに従い、これまで以上に「よろずや」食が強くなっている。それと共に近接・競合市場の他業種店舗との連動性や一体化も模索されるようになった。先日の【調剤薬局とコンビニの一体型店舗、ファミマとファーマライズHDが一号店を末広町にオープン】で伝えた、製剤薬局とコンビニの一体化が良い例である。
今回の「ファミリーマート×イズミヤ寺田町東店」を通して検証されるビジネスモデルは、惣菜の強化で類似性が強まりつつあるコンビニと、同分野では強い力を有する食品スーパーの一体化を目指したもので、特にコンビニで日々の食材を買い求める層には強い関心を寄せるものと思われる。
リリースには今スタイルの店舗をもう1店、2014年に開店し、計2店舗で今ビジネスモデルの検証を行うとしている。もう1店がどこで開業されるのか、そして店舗内での販売実態、さらにはコンビニと食品スーパーの双方の利点を融合しさらなる付加価値を生み出すことができるのか、気になる点は多い。続報を待ち望みたいところだ。
スポンサードリンク